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2011 Fiscal Year Annual Research Report

長期に入院する統合失調症患者へのセラピューティックレクリエーションの開発と評価

Research Project

Project/Area Number 22792296
Research InstitutionKobe Tokiwa University

Principal Investigator

河野 あゆみ  神戸常盤大学, 保健科学部, 助教 (20401961)

Keywords看護学 / レクリエーション / 統合失調症
Research Abstract

研究の全体構想は、長期に入院する統合失調症患者の社会復帰を促進するための一戦略として、対人関係の向上に焦点化したセラピューティックレクリエーションプログラムを開発し、将来的にはその成果を活用してプログラムの効果を測定する尺度を開発し、プログラムの効果を量的に測定することによって、開発したプログラムを一般化することである。本研究は、この全体構想を達成するための第一段階の研究として位置づく。
本研究の目的は、長期に入院する統合失調症患者に対して、対人関係の向上に焦点化したセラピューティックレクリエーションプログラムを開発および実施し、それを患者の主観的経験に基づいて検討することにより、臨床的有用性を評価することである。
研究2年目にあたる平成23年度は、開発したプログラムを実施し、長期に入院する統合失調症患者の対人関係に関する認識がどのように変化するかを詳述することを開始した。プログラムの実施方法は、開発した看護者用のマニュアルに基づき、研究者がリーダーとなって実施した。データ収集の方法は、プログラムの実施前後に個別のインタビュー調査を実施した。分析方法は、インタビューの内容を録音して逐語録を作成し、逐語録から対人関係に関する内容を抜粋し、継続的比較分析することによって、カテゴリーを生成した。分析を終えた対象者は2名である。結果、プログラム実施前は、他者が怖いと思い、自分から積極的に他者と関わろうとしないことが多かったが、プログラムへの参加を通して、人と輪になれた経験をし、ゆとりを持って話し合えるようになったことなどが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の目標としていた対象者数には満たないものの、開発したプログラムを実施しデータ収集も滞りなく進行できている。現在も開発したプログラムの実施中であり、おおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

今後も計画書どおりに、着実に研究を遂行していく。具体的には、目標対象者数を満たすまでプログラム介入を実施し、データ収集ならび重ねる。データ分析については、本年度で得られた結果を基に、より対象者の対人関係の向上に関する分析内容を洗練させていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Book (1 results)

  • [Book] 根拠がわかる精神看護技術(担当部分)レクリエーション療法・芸術療法(p336~p344)2012

    • Author(s)
      山本勝則、藤井勝則、角濱春美、吉田一子、清水建史、坂井郁恵、坂江千津子、樋口日出子、松田光信、河野あゆみ、大森眞澄、玉田明子、岩井眞弓、福原智子、山根美智子
    • Total Pages
      424
    • Publisher
      メヂカルフレンド社

URL: 

Published: 2013-06-26  

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