2010 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術社会問題を題材とする理科系教員養成のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
22800050
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山本 智一 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (70584572)
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Keywords | 科学技術 / 科学リテラシー / 教員養成 / カリキュラム / 社会問題 |
Research Abstract |
本研究の目的は,理科系の教員志望の大学生を対象に,科学技術社会問題を解決に導く「知識構築型の議論能力」を獲得させるカリキュラムを開発することであった。これは,近年の日本でも重視される科学リテラシー育成を視野に入れた教員養成に資するものであり,本年度は,具体的には次のことに取り組んだ。 1.カリキュラム開発のための理論的検討 先行研究のレビューを行うとともに,科学技術社会問題を題材にした「知識構築型の議論」を支援するカリキュラムについて,理論ベースを構築した。そのために,科学教育,教育工学,教師教育の研究分野で国内外の論文・著書等を購読したり,小学生での「知識構築型の議論」の生成事例について,先行研究(神戸大学におけるITやモバイルを活用した科学リテラシー育成カリキュラム研究)の調査等をもとに理論的検討を行ったりした。また,小学生を対象とした実践から得られた知見を日本発達心理学会第22回大会において発表した。 2.カリキュラム試案の開発,及び知識構築のための知識リソースの準備 理科系の教員養成課程3回生を対象とした学部講義へカリキュラムを導入した。さらに,全国小学校理科研究大会(金沢)や日本理科教育学会近畿支部大会(京都),日本科学教育学会九州支部大会(熊本),大阪市立科学博物館(大阪)からも情報収集し,受講者自身が知識構築するために活用する知識リソースの整理を行った。 3.カリキュラム試案の実践・分析 カリキュラム試案を導入した実践授業を申請者が行い,授業の様子をビデオカメラ等で記録した。画像・映像記録・学習履歴資料等を蓄積し,分析ソフトを用いてデータ化した。 4.カリキュラム評価の発表準備 2011年9月に開催予定のEuropean Science Education Research Associationの第9回会議で,カリキュラム評価の発表を行う準備を進めた。
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Research Products
(1 results)