2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22800065
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
戸田 穣 東京理科大学, 工学部・第二部, PD研究員 (00588345)
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Keywords | 建築史・意匠 / 文化資源学 |
Research Abstract |
建築アーカイブズ構築のための方法論確立という研究目的に照らし、平成22年度は(1)西欧における建築アーカイブズ運営の事例調査と(2)日本における建築諸資料の現況把握を計画した。 (1) については、フランス建築協会(IFA)20世紀建築アーカイブズおよびベルギー建築アーカイブズ(AAM)の調査を行った(前者は2010年5月、2011年3月、後者は2010年5月)。IFAでは、聞き取り調査および資料調査を行い、IFA成立の背景と資料形成について調査を行った。その概略は2010年度日本建築学会大会(北陸)研究懇談会資料「近現代建築のアーカイヴスとドキュメンテーションの諸問題」に寄稿した。AAMでは、聞き取り調査および資料調査を行った。(平成22年度に予定していたオランダ建築協会(NAI)の調査は、東日本大震災に係る交通網の混乱のため、今回は中止とした。すでにNAI関係者に調査の協力を要請しており、平成23年度の課題としたい) (2) については、日本建築学会建築歴史・意匠本委員会下の建築アーカイブズ小委員会(主査:山名善之)の場において、各委員間を主とした情報共有・意見交換が中心となった。歴史・意匠委員会を中心に出された前述研究懇談会資料「近現代建築のアーカイヴスとドキュメンテーション」にまとめられた国内建築資料の現状報告を基礎とし、今後具体的な状況調査を展開していかなくてはならない。
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