2011 Fiscal Year Annual Research Report
組込みシステム向けコンポーネントシステムを用いたシステムレベル設計
Project/Area Number |
22800071
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
安積 卓也 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (40582036)
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Keywords | 組込みシステム / コンポーネントベース開発 / システムレベル設計 / SW/HWコデザイン / システムLSI |
Research Abstract |
1、研究目的 (1)組込みシステムは、多様化、大規模化、複雑化しており、組込みソフトウェアと同様にハードウェア設計の生産性も問題になってきている。本研究課題では、組込みシステム向けのコンポーネントシステム(TECS)を利用し、システムレベル設計・探索を効率的に行うとともに、ソフトウェア資源をハードウェア資源に直接利用することである。 2、研究成果 (1)上記の目的を実現するために、昨年度までの成果を応用し、平成23年度では、ソフトウェアコンポーネントで作成されたソフトウェア部品をSpecC言語のシステム仕様記述に変換することで、ソフトウェア・ハードウェア協調設計を可能とするフレームワークを研究・開発した。 (2)変換の基本方針は、TECSのソフトウェアコンポーネントの定義をSpecCのビヘイビアに、コンポーネント間のインタフェースをチャネルに変換することである。 (3)本フレームワークを利用することで、既存研究より一段抽象度の高いコンポーネントレベルでのデータ分割を実現できる。本研究のフレームワークの有効性を示すために、撮影されたパノラマ画像から、背景を抽出するアプリケーション作成し、本フレームワークの有用性を確かめた。 (4)本フレームワークを利用することによって、C言語で実装されたソフトウェアに変更を加えずに、ハードウェアに直接利用できるようになった。さらに、コンポーネントレベルで選択されたデータ分割に応じたシステム仕様記述を自動生成でき、システムレベル設計の生産性を改善できる。
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