2010 Fiscal Year Annual Research Report
海外子会社の製品開発活動における成果生成プロセスに関する研究
Project/Area Number |
22830004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
多田 和美 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 専門研究員 (50582805)
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Keywords | 経営学 / 国際経営 / 多国籍企業 / 海外子会社 / 製品開発 |
Research Abstract |
本研究は,海外子会社の製品開発活動がグローバルな成果を生成するまで進展するプロセスの解明を目的に,2ヵ年計画で実施される.初年度にあたる平成22年度は,以下の研究を行った. 9月~11月 事例研究の実施に向けた予備調査を行った.事例研究の対象企業の選定および在日外資系企業(海外子会社)における製品開発活動の概況の把握を目的に,「外資系企業総覧(各年版)」をはじめ外資系企業に関連する文献について,広範な調査と検討を行った.その結果,事例研究の対象として適切な産業および企業を選定するとともに,在日外資系企業における製品開発活動の概況(現状・沿革・動向等)を把握した. 12月~3月 先行研究のレビューと並行し,海外子会社(在日外資系企業)および本国親会社の事例研究を行った.事例研究の一層の精緻化を目的に,広範かつ多面的に先行研究のレビューを展開した.このレビューと並行し,予備調査によって決定した海外子会社(在日外資系企業)とその本国親会社の事例研究を行った.広範な先行研究のレビューの結果,分析枠組の一層の精緻化と事例研究の対象企業の多面的な調査が可能となった.以上に基づき事例研究を行った結果,対象企業の製品開発活動の進展プロセス等が明らかになった. 平成23年度では,平成22年度に行った予備調査,先行研究のレビュー,事例研究の結果と課題を踏まえ,より詳細な事例研究ならびに新たな企業の事例研究等に着手する予定である.
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