2011 Fiscal Year Annual Research Report
海外子会社の製品開発活動における成果生成プロセスに関する研究
Project/Area Number |
22830004
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
多田 和美 近畿大学, 経営学部, 講師 (50582805)
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Keywords | 経営学 / 国際経営 / 多国籍企業 / 海外子会社 / 製品開発 |
Research Abstract |
本研究は,海外子会社内部の要因を詳細に分析し,海外子会社の製品開発活動が,グローバルな成果を生成するまで進展するプロセスを解明することを研究目的としている。本研究は2か年計画で実施され,最終年度にあたる平成23年度では,おおむね「研究実施計画」に沿って以下の研究を実施した。 第1に,昨年度に実施した在日外資系企業の製品開発活動に関する概況調査および事例研究の結果を踏まえ,化学産業に属する在日外資系企業2社を対象に事例研究を行った。第2に,対象企業固有の要因を統制するために,上述した2社の事例間の比較分析を行った。第3に,産業固有の要因を統制するために,これまでの研究成果と上述の事例研究の結果との比較分析を行った。 以上の事例研究および比較分析においては,長期に及ぶ史的観点から対象企業の製品開発成果の生成プロセスを分析した。また,「研究の目的」および分析枠組にしたがって,(1)内部環境要因,(2)外部環境要因(現地環境要因),(3)海外子会社内部の要因に関して検討・分析を行った。 第4に,上述の事例研究および比較分析と並行して,分析枠組の精緻化および最新の研究動向に関する情報収集を目的に,昨年度に引き続き先行研究のレビューを実施した。以上の先行研究のレビューによって得た知見は,事例研究および比較分析にいかされた。 なお,本研究課題の研究成果の一部は次頁の通り研究論文および学会発表の形で発表され,以降も順次論文等の形で発表する予定である。
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Research Products
(3 results)