2010 Fiscal Year Annual Research Report
産業レジティメーションのダイナミクスについてのマルチレベル・アプローチ
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22830126
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
ALCANTARA L. L. 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 助教 (10584021)
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Keywords | legitimacy / competition / growth / survival |
Research Abstract |
本研究は計画通り進捗している。この研究の目的は、産業レジティメーションのダイナミクスを理論的、実証的に分析することである。 レジティマシーは企業や産業の存続・成長にとって不可欠な要素であるため、レジティメーションの過程をより理解することが重要である。この課題を調査するため、本年は以下のような研究活動を行った。まず初めに、日本の製造業における外国企業が国際的な合併事業の利益をいかに効果的に活用できるかについての論文を執筆し、それら企業の成長や存続を分析することでレジティマシーを構築する手段とした。本論文は機関紙に提出し、現段階では3度目の査読が行われている。2番目には、日本の自動車部品業における企業の海外直接投資場所の選択に関する論文の理論部分と推測分析を執筆し、多様な市場競争がいかにしてレジティマシーを生み出し、各企業の競合未参入国への参入を促すかを明らかにした。このようなメカニズムが産業の国際化やレジティメーションを促進させるといえる。3番目に、日本のバイオ・グリーン産業における新事業に関するデータ収集を完了した。このデータ集は、開発の初期段階にある新事業に対するレジディメーション・バリアの解析に利用できるものである。また、提案のビジネス・プロセス・アウトソーシング産業ではなく、日本のバイオ・グリーン産業をさらなる研究の題材に選んだ理由は、その相対的な新しさと高まる重要性による。
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