2010 Fiscal Year Annual Research Report
ピロリ菌由来アミノアシルtRNA間接合成経路の構造基盤
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22870001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 彰良 北海道大学, 先端生命科学研究院, 博士研究員 (10583891)
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Keywords | アミノアシルtRNA合成酵素 / tRNA / X線結晶構造 |
Research Abstract |
今年度は,ピロリ菌由来アミノアシルtRNA間接合成経路に存在するトランスアミドソームの構造解析に向け,主にサンプル調製と複合体形成条件の検討を行った.ピロリ菌由来GatCABは大腸菌発現系で大量調製し,各種クロマトグラフィーにて高純度に精製した.また,ND-GluRSおよびND-AspRSに関してはGatCABと共発現することにより大腸菌発現系を利用することに成功し,それぞれ高純度に精製することに成功した.tRNAはT7 polymeraseを用いたin vitro transcriptionにより大量調製した.その後,調製した各種サンプルを用いてゲルろ過分析にて複合体形成実験を行った.その結果,ND-AspRSを含むAsn-トランスアミドソームの形成は確認することに成功した.一方,ND-GluRSを含むGln-トランスアミドソームは確認することができなかった.今後は,buffer条件やサンプル濃度を変更し,Gln-トランスアミドソームの形成条件を検討する. また,今年度はピロリ菌だけでなく,古細菌由来トランスアミドソームにも注目し,実験を行った.その結果,古細菌由来GatCABの立体構造を2.5Å分解能で決定することに成功し,真正細菌由来GatCABとの構造比較から,古細菌由来GatCABに特有の反応機構を解明することができた.以上の結果は第12回日本RNA学会年会および第60回日本結晶学会年会にて報告した.
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