2010 Fiscal Year Annual Research Report
ホヤ中枢神経系における遺伝子調節ネットワークのモデル化と検証
Project/Area Number |
22870018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 薫 京都大学, 理学研究科, 助教 (00447921)
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Keywords | 発生 |
Research Abstract |
ホヤの原腸胚期の中枢神経系の細胞における調節遺伝子(転写制御因子やシグナリングに関わるタンパク質をコードする遺伝子の2つをあわせて調節遺伝子と呼ぶ)の発現プロファイルおよび遺伝子調節ネットワークの解析に基づいた転写制御のモデルを構築し、モデルを実験的に検証することにより転写調節のしくみ理解することが、本研究の目的である。このモデルは、遺伝子の発現パターンを論理的に説明しうるはずである。具体的な方法としては、遺伝子のノックダウンによる下流遺伝子の発現の増減をin situハイブリダイゼーションやRT-qPCRによって検証する。さらに、モデルから予測された組み合わせすべてについて転写制御因子を中枢神経系で異所的に発現させ、下流遺伝子の発現を異所的に実現できるかどうか調べる。 実験系を立ち上げる。 平成22年度は初期原腸胚から後期原腸胚にかけて中枢神経系で発現する調節遺伝子について、a系列を中心に遺伝子発現パターンを細胞の単位で明らかにした。これらの発現プロファイルの研究によって得られたデータをもとに、遺伝子調節ネットワークの研究結果と矛盾しない最初のモデルを制作中である。 また、中枢神経系特異的に発現を誘導するETR遺伝子のエンハンサーの下流これらの調節遺伝子つなげて、異所的発現用のDNAコンストラクトを作成しつつある。今後はこのコンストラクトが正常に下流の転写制御因子を発現させるか検証していく。
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Research Products
(2 results)