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2010 Fiscal Year Annual Research Report

マダニ宿主探知プロセスに関与する分子基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 22880044
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

山地 佳代子  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所・放牧管理研究チーム, 研究員 (40554275)

Keywordsマダニ / 宿主探知プロセス / ハラー氏器官
Research Abstract

本年度はHaemaphysalis longicornisより単離した嗅覚レセプター(H10r)の解析およびハラー氏器官(ただし、本研究では全過程を通して第1脚足根を含めハラー氏器官と省略する)における嗅覚系に関与する新規遺伝子群の同定を目的に網羅的解析を実施した。まずH10rのcDNA塩基配列およびアミノ酸配列を決定した結果、嗅覚レセプターの特徴である7回膜貫通型構造を保持していることが推測された。またBlastXによるホモロジー検索の結果、単離したH10rは既に報告されている昆虫の嗅覚レセプターに相同性を示した。そこでH10rの遺伝子発現組織を特定するため成ダニの第1脚、第2脚、第3脚、第4脚、中腸、唾液腺から抽出したRNAをもとにcDNAを合成し、定量RT-PCRにより検証した。その結果、第2脚、第3脚、第4脚では発現が検出されなかったが、ハラー氏器官が存在する第1脚に加え中腸および唾液腺においても発現が確認された。また、本年度は次年度に免疫組織化学的手法によって検証予定のH10rのマダニ体内における局在の解析のため、H10rに対する抗血清を作製した。次に、ハラー氏器官にて発現している嗅覚系遺伝子の網羅的解析のため全RNAを抽出後、poly(A)-RNA精製を行い、イルミナ社Genome Analyzer IIxを用いて、次世代シーケンス解析を行った。以上の解析によって得られた解析データを用いて、次年度に嗅覚系に関与する新規遺伝子群の同定を行うために現在引き続き研究を推進している。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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