2010 Fiscal Year Annual Research Report
潰瘍性大腸炎感受性遺伝子NKX2.3が感受性を亢進させる分子メカニズムの解明
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22890019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
志賀 永嗣 東北大学, 病院, 医員 (20583355)
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Keywords | NKX2.3 / 潰瘍性大腸炎 / 感受性遺伝子 / allelic imbalance |
Research Abstract |
炎症性腸疾患を対象としたGenome wide association study(GWAS)のメタ解析によって、NKX2.3が潰瘍性大腸炎感受性遺伝子候補であることが示された。NKX2.3が感受性遺伝子であることを確定するために以下の研究を行なった。 1. NKX2.3遺伝子領域のTag SNPを用いて、日本人潰瘍性大腸炎と相関するハプロタイプを同定するため、tag SNP rs 10883365を中心に、前後30kbからTag SNPを、Tagger software(Nat Genet,2005 37:1217-23)を用いて10ケ所選び、DNA typingのアッセイ系を確立するための検討を行い、現在6ケのSNPでPCR-RFLP法を用いたアッセイ系を確立した。 2. 同定したリスクハプロタイプが、NKX2.3遺伝子機能・発現にどのような影響を与えるかを明らかにするために、約10名の被験者より文書で同意取得の上(倫理委員会の承認済)DNAとmRNAを取得した。またallelic imbalanceのアッセイ系を確立するための条件決めを行った。また内部標準として使用するplasmidの設計を行った。 3. ヒトにおけるNKX2.3発現している細胞種を明らかにするために、ヒト組織における免疫染色を行う準備を行った。
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