2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22890051
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大久保 卓哉 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90587461)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / ラットモデル / TDP-43 / AAV |
Research Abstract |
我々はラットの頸髄前角にアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターで野生型ヒトTDP-43蛋白を過剰発現させるという手法で、孤発性筋萎縮性側索硬化症(SALS)のラットモデル作製に成功し、サルモデルと合わせ、世界初のSALS動物モデルとして学会発表および論文発表、プレスリリースを行った(Brain2012)。本年度は主にラットモデルの病理組織学的検索を進めた。前角の神経細胞におけるflag標識した外因性ヒトTDP-43蛋白の発現は90%以上が核に局在しており、これは前角神経細胞の内側核群および外側核群においてほぼ均一な所見であり、分布に差は認めなかった。これは、内側核群ではTDP-43が主に核に局在し、外側核群では細胞質に異常局在するサルモデルとは異なる所見であり、同じphenotypeを示す動物モデルでありながら種差を反映しているものと考えられた。また、ユビキチン化やリン酸化は発症後期に認められ、昨年のウエスタンブロットの結果でも、リン酸化は発症早期において注入した外因性TDP-43の一部で認められるだけであり、病的とされるTDP-43蛋白のリン酸化は病初期には必須でない可能性があると考えられた。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Non-human primate model of ALS with cytoplasmic mislocalizaion of TDP-432012
Author(s)
Uchida A, Sasaguri H, Kimura N, Ono F, Sakaue F, Hirai T, Tajiri M, Kanai K, Ohkubo T, Sano T, Shibuya K, Kobayashi M, Ueno T, Sunaga F, Ikeda S, Kubodera T, Tomori M, Sakaki K, Kusano K, Enomoto M, Yokota S, Hirai Y, Yasutomi Y, Kuwabara S, Uchihara T, Mizusawa H, Yokota T
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Journal Title
Brain
Volume: 135
Pages: 833-846
DOI
Peer Reviewed
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