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2010 Fiscal Year Annual Research Report

口唇裂発症時におけるエピジェネティックな変化

Research Project

Project/Area Number 22890058
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

東堀 紀尚  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50585221)

Keywords口唇裂 / 顎顔面発生 / エピジェネティック / 鶏卵 / ヒストンメチル化 / 歯科矯正
Research Abstract

環境因子が口唇裂・口蓋裂の発症要因になることが知られており、また環境要因がエピジェネティックな変化を起こすことが知られている。しかしながら、口唇裂発症時での因果関係は不明であり、本研究では環境因子のひとつレチノイン酸を用い、その際生じるエピジェネティックな変化を検討することを目的としている。また鶏卵を実験モデル動物として使用するという所が、本研究の大きな特徴の一つである。この系の利点は、局所に希望する時間に薬物、ウイルス等を投与が可能だという点である。22年度は、採択通知後、この系を立ち上げるため機材の購入などの時間に多く費やした。23年度は、実際に鶏卵を使用し、研究成果を上げていく予定である。
予備実験として、ヒストンメチル化酵素の一つであるG9aの阻害剤BIXO1294を用い、間葉系細胞株への影響を検討した。2μMを超える濃度では、細胞死が認められた。低濃度では、細胞増殖が抑えられ、CDKインヒビターであるp21プロモーター活性が上昇したことより、正常状態ではヒストンメチル化酵素G9aがp21を抑制しながら細胞周期を制御していることが示唆された。口唇裂発症メカニズムの一つとして、増殖能が落ちるという事が分かっており、予備実験の結果と考えてみると、口唇裂発症時にG9aの発現量が抑制されている事が示唆される。
これらの事より、23年度ではすべてのヒストンメチル化酵素を見るのは、時間的にも限界があり、G9aがターゲットとしているヒストンH3の9番目のリジンへの修飾変化および修飾に関わるヒストンメチル化酵素の変化に注目し、研究を行っていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Arole of TBX22 during avian frontonasal prominence morphogenesis2010

    • Author(s)
      東堀紀尚
    • Organizer
      第34回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      北トピア(東京)
    • Year and Date
      2010-05-27

URL: 

Published: 2012-07-19  

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