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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ILK-GSK3β経路を利用したハイリスク膀胱癌への新規分子標的治療の確立

Research Project

Project/Area Number 22890096
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

松井 喜之  京都大学, 医学研究科, 助教 (00582107)

Keywords浸潤、転移 / インテグリン / 膀胱癌
Research Abstract

1. 膀胱癌細胞株を用いた蛋白レベル、mRNAレベルでのILK-GSK3β経路関連分子の発現の解析:
膀胱癌細胞株および不死化正常膀胱細胞株を用いて、ILKの発現と、EMT関連遺伝子の相関について検討した。その結果、ILKの発現とE-Cadherinの発現、およびGSK3βのリン酸化の間に相関がみられた。他のEMT関連遺伝子としてN-Cadherin, Vimentin, Snail, Slug, MMP2, MMP9などについても検討を行ったが、明らかな相関は認められなかった。
2. 勝胱癌細胞株おけるILKの強制発現および発現抑制による表現型の解析:
epithelial phenotypeを有する膀胱癌細胞株にILKをtransient transfectionで過剰発現させると、導入された細胞株の成長は変化なかったが、遊走能、浸潤能の有意な増強を認めた。また、これらの表現型の変化はE-Cadherinの発現低下を伴っていた。一方、mesenchymal phenotypeを有する膀胱癌細胞株におけるsiRNAを用いた発現抑制の系では、遊走能および浸潤能の低下を認めた。
上記のin vitroでの成果は、ILKが膀胱癌におけるEMTに関与し、膀胱癌の浸潤に関わっている可能性を示しており、今後、これらの表現型につながる機序の解明、および、in vivoでの評価を行うことの動機づけとなる。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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