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2011 Fiscal Year Annual Research Report

急性炎症における血管内皮細胞の細胞骨格ダイナミクス制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22890104
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

加藤 久和  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (30589312)

Keywords血管内皮細胞 / タンパク質キナーゼ / タンパク質脱リン酸化酵素 / 炎症性サイトカイン / 細胞遊走
Research Abstract

血管を構成する細胞群の中でも血液の血管外漏出を防ぐバリアーとなる血管内皮細胞は、急性の炎症反応において、炎症性サイトカインによって活性化され細胞骨格のリモデリングを引き起こすことが知られている。本研究では、血管内皮細胞の炎症時における機能に着目し、炎症性サイトカインTNF-aによって発現誘導されるタンパク質リン酸化酵素NUAK2と、その基質として同定した細胞骨格の制御にかかわる分子MYPT1の機能解析を行い、TNF-aによって活性化される血管内皮細胞の機能にNUAK2-MYPT1シグナルがどのようにかかわっているかについて明らかにすることを目的とした。
本年度は、昨年度に引き続きNUAK2活性化機構の解明のために、NUAK2の自己リン酸化候補部位の絞り込みを行った。いくつかの変異体タンパク質を作成しリン酸化解析を行い、数か所の自己リン酸化部位が存在することを明らかにした。
次にNUAK2-MYPT1のシグナルが、培養血管内皮細胞において果たす役割を明らかにするために、ヒト臍帯血管内皮細胞の初代培養系を使用した。血管内皮細胞においてNUAK2ノックダウンを試みたところ、昨年度の培養細胞株での検討と同様の表現型、すなわち細胞形態の著明な変化を示した。この表現型に対する種々のMYPT1リン酸化変異体を用いたレスキュー実験を試みた。さらに、研究計画で示したように本年度は、ゼブラフィッシュを用いたin vivo血管内皮細胞の機能アッセイ系を立ち上げ、ゼブラフィッシュでも保存されているNUAK2-MYPT1のin vivoにおける機能解析を開始した。NUAK2アンチセンスモルフォリノの投与は、顕著な致死的表現型を示し、in vivoにおけるNUAK2の重要性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Development of anti-HB-EGF immunoliposomes for the treatment of breast cancer2012

    • Author(s)
      西川薫、浅井知浩、加藤久和, 他8名
    • Journal Title

      Journal of Controlled Release

      Volume: (In press)

    • DOI

      doi:10.1016/j.jconrel.2011.10.010

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-06-26  

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