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2011 Fiscal Year Annual Research Report

慢性筋萎縮疾患制圧を目的としたRNA干渉法を利用した咀嚼筋量制御法の開発研究

Research Project

Project/Area Number 22890125
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

川上 恵実  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20579958)

KeywordsRNAi / マイオスタチン / 筋ジストロフィー / 筋電図 / 筋張力
Research Abstract

本研究では骨格筋量の調節に関与するマイオスタチン遺伝子のRNAiを応用して骨格筋量の制御とその機能回復を図り、筋ジストロフィーに対する全く新規の治療法を開発することを目的として、平成23年度にはマウス咬筋へのマイオスタチン特異的siRNA局所・全身投与によるRNAi効果に伴う骨格筋の機能的回復についての確認を行った。
方法は、20~24週齢の野生型雄性マウス(C57BL/6,C3H)と筋ジストロフィーモデル雄性マウス(mutant-caveolin-3transgeni cmouse)の背部にテレメトリーシステムを埋め込むと同時に左右咬筋に電極を刺入、1週間の待機期間の後、終日筋電図測定を開始し、1日後、右側咬筋にはマイオスタチンsiRNA+アテロコラーゲン複合体を、左側咬筋には対照側としてscramble-siRNA+アテロコラーゲン複合体を局所投与し、2週間終日筋電図測定を行った。野生型マウスにおいては両側咬筋の筋電図の変化はほとんどなかっために対して、mutant-caveolin-3transgeni cmouseでは投与前と比較して投与後の咬筋活動量の増加が認められた。全身投与に関しては、同上のマウスに対してマイオスタチンsiRNA+アテロコラーゲン複合体を眼窩下静脈叢より2週間以内で3日ごとに4回に分けて投与し、最終投与後1週間の待機期間を経た後、前脛骨筋を摘出して筋張力の解析を行った。筋電図と同様、野生型マウスに顕著な回復は見られなかったが、mutapt-caveolin-3transgeni cmouseでは野生型マウスの約60%程度までの筋張力の回復を認めた。
昨年度はRNAiによる形態的回復を確認しており、今年度、機能的回復を確認できたことはマイオスタチンをターゲット遺伝子としたRNAiが筋ジストロフィー治療に対する新規治療として有効であることを示すものである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Book (1 results)

  • [Book] 生体の科学「筋ジストロフィーの分子病対から治療へ」2011

    • Author(s)
      川上恵実, ら
    • Total Pages
      5
    • Publisher
      医学書院

URL: 

Published: 2013-06-26  

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