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2011 Fiscal Year Annual Research Report

周術期使用薬剤と心筋プレコンディショニングの相互作用に関する検討

Research Project

Project/Area Number 22890141
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

松本 周平  長崎大学, 大学病院, 助教 (20580327)

Keywords心臓 / 虚血再灌流 / リモートプレコンディショニング / プロポフォール / セボフルラン
Research Abstract

心筋虚血再灌流障害に対する虚血性および薬理学的刺激によるプレコンディショニング作用は動物実験において強力な心筋保護作用が示きれているが、実際の臨床現場での応用時には他の投与薬剤の影響を受ける可能性がある。臨床において今日繁用されている麻酔薬としては静脈麻酔薬であるプロポフォールおよび各種ハロゲン化吸入麻酔薬があげられるがこれらの薬剤とプレコンディショニング刺激との相互作用はいまだに明らかにされていない。そこで今回我々はプロポフォールおよび吸入麻酔薬の一種であるセボフルランが、下肢の一過性虚血によってもたらされるリモートプレコンディショニング作用に与える影響について検討した。
まず、雄性ウィスターラットを用いた心筋虚血再灌流モデル(左前下行枝の30分虚血および120分再灌流)を用いて、コントロール群(虚血再灌流のみ)に対するリモートプレコンディショニングの心筋保護効果について検討した。リモートプレコンディショニングはラットの両大腿動脈を皮膚切開の上露出させ、5分間の虚血+5分間の再灌流を5回繰り返して行ったところ、コントロール群と比較して有意な心筋梗塞面積の縮小効果が得られた。そこでリモートプレコンディショニング中に鎮静量のプロポフォールの持続投与したところリモートプレコンディショニングによる保護作用は消失した。一方リモートプレコンディショニング中に吸入麻酔薬を併用したところ両者のもつ心筋保護刺激が相加的に働く可能性が示唆された。以上の結果について今後国内学会および海外の学会において発表を予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Hyperglycemia raises the threshold of levosimendan-but not milrinone-induced postconditioning in rat hearts2012

    • Author(s)
      松本周平, 趙成三, 戸坂真也, 東島潮, 前川拓治, 原哲也, 澄川耕二
    • Journal Title

      Cardiovascular Diabetology

      Volume: 11:4

    • DOI

      doi:10.1186/1475-2840-11-4

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Levosimendan-but not Milrinone-induced Postconditioning is Dependent on Cyclooxygenase-2 in Rat Hearts2011

    • Author(s)
      東島潮, 趙成三, 嬉野浩行, 松本周平, 澄川耕二
    • Organizer
      アメリカ麻酔学会(ASA)
    • Place of Presentation
      Chicago
    • Year and Date
      2011-10-19

URL: 

Published: 2013-06-26  

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