2010 Fiscal Year Annual Research Report
在宅移行期における訪問看護師の判断とケアに関するガイドラインの開発
Project/Area Number |
22890166
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
小原 弘子 高知女子大学, 看護学部, 助教 (20584337)
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Keywords | 在宅移行期 / 訪問看師の判断 / 判断 / 訪問看護 |
Research Abstract |
本研究は、4つの対象特性別(リハビリテーション期、ターミナル期、自己管理の必要な慢性疾患療養者、重度の要介護状態)に、在宅移行期における訪問看護師の判断とケアに関するガイドラインを開発することを目的としている。平成22年度は、前述の目的に対して、1)在宅移行期における訪問看護師の判断の内容を明らかにする、2)1)の判断に基づきどのようなケアを提供しているのかその内容を明らかにするという目標を立て、研究を進めていった。まず、「臨床判断」の考え方と在宅移行に関する既存の文献を活用し、在宅移行期を「退院調整看護師やケアマネジャーなどから訪問看護の依頼を受け、訪問看護で提供するケアが安定するまで」とし、この間展開した看護状況を総合的に語ることのできるインタビューガイドを作成した。そして、訪問看護ステーションの責任者に対して、本研究の主旨、研究方法、倫理的配慮について記載した研究協力依頼書と研究計画書を送付し、研究協力を依頼、訪問看護の経験が5年以上または管理者を紹介していただいた。現在、11名の訪問看護師に対し、作成したインタビューガイドを用いて聞き取り調査を実施し、12事例の在宅移行期における訪問看護師の看護展開のデータを得た。現在、得られたデータをケース毎に、「Clinical Judgment」の視点に沿って質的に分析し、判断および判断にもとづいたケアの内容を抽出中である。平成23年度は、さらにデータ数を増やし、分析を進め、ガイドラインの作成を目指す。
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