2011 Fiscal Year Annual Research Report
在宅移行期における訪問看護師の判断とケアに関するガイドラインの開発
Project/Area Number |
22890166
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Research Institution | 高知県立大学 |
Principal Investigator |
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
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Keywords | 在宅移行期 / 訪問看護師の判断 / 判断 / 訪問看護 |
Research Abstract |
本研究は、4つの対象特性別(リハビリテーション期、ターミナル期、自己管理の必要な慢性疾患療養者、重度の要介護状態)に、在宅移行期における訪問看護師の判断とケアに関するガイドラインを開発することを目的としている。平成23年度は、昨年実施したインタビューを、ケース毎に、質的に分析し、判断および判断にもとづいたケアの内容を抽出した。判断では、自宅に戻ってからの身体状況を予測する判断、自宅に戻ってからのケア内容の判断、自宅で生活していくために必要な利用者・家族の力の判断などを抽出した。ケア内容では、利用者・家族が安心して在宅療養生活を開始するためのケア、訪問看護師と利用者・家族との関係性を形成するためのケア、再入院を予防するためのケア、医療体制を整備するためのケアなどを抽出した。これらの判断およびケア内容を、在宅移行期におけるケアプロセスとして反映できるように、抽出された内容の関連性を検討し構造化した。その後、在宅移行期において基盤となる内容、および4つの対象特性に特徴的な内容を踏まえ、ガイドラインを作成した。ガイドラインは、現場の訪問看護師が取り入れやすい、また、継続して使用しやすいことを考慮し、入院中からの訪問看護の依頼から、初回訪問、訪問看護で提供するケアの安定までという、在宅移行期における訪問看護のケアプロセスにそって、チェックリスト形式で使用できるものにした。今後、本ガイドラインの実践活用可能性について、研究を進めていきたいと考えている。
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