2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22890178
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
越智 広樹 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30582283)
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Keywords | マイクロRNA / 骨細胞 / 次世代シークエンサー |
Research Abstract |
骨細胞は、骨芽細胞の一部が終末分化し骨基質中に蓄えられた細胞であり、その機能不全は骨粗懸症を惹起する。近年の分子生物学の発展により、骨量を調節する骨リモデリングの分子レベルでの理解が進んだが、骨芽細胞から骨細胞への分化調節機構、骨細胞の生理的な機能に関しては不明な点が多く、その全容の解明には新しい視点からのアプローチが必要であると考えられる。本研究では、骨細胞分化および機能におけるmiRNAの役割について解明する事を目的としている。今年度は、骨芽細胞および骨細胞に発現するmiRNAを比較検討することで、骨細胞特異的に発現するmiRNAを同定することを目的として検討を行った。骨細胞特異的にGFPを発現するマウスと同様に、Collagen Type 1プロモーターを用いたCreトランスジェニックマウスとEGFPレポーターマウスとを掛け合わせ、骨芽細胞を標識したマウスを作成した。これらのマウスから採取した骨芽細胞および骨細胞を、フローサイトメトリーを用いて、骨芽細胞と骨細胞をそれぞれ単離し、miRNAを抽出後、次世代シークエンサーを用いて発現解析ならびに新規miRNAの同定を実施した。現在、得られた結果の解析を行い、骨細胞特異的に発現しているmiRNAを数種類同定し、それぞれの機能を解析中である。また、骨細胞の分化・機能に重要と思われるmiRNAの骨細胞特異的なトランスジェニックマウス作製の準備中である。
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[Journal Article] Vitamin E decreases bone mass by stimulating osteoclast fusion2012
Author(s)
Fujita K, Iwasaki M, Ochi H, Fukuda T, Ma C, Miyamoto T, Takitani K, Negishi-Koga T, Sunamura S, Kodama T, Takayanagi H, Tamai H, Kato S, Arai H, Shinomiya K, Itoh H, Okawa A, Takeda S
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Journal Title
Nature Medicine
Volume: 18(4)
Pages: 589-594
DOI
Peer Reviewed