2011 Fiscal Year Annual Research Report
摂食中の誤嚥スクリーニング法の確立ー頸部聴診法の普遍的判定基準の確立ー
Project/Area Number |
22890185
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中道 由香 昭和大学, 歯学部, 助教 (90585621)
|
Keywords | 老年歯科医学 / 嚥下障害 / 頸部聴診 / 嚥下時産生音 |
Research Abstract |
本年度の研究では嚥下障害患者を対象者として、要介護高齢者など全ての嚥下障害患者に適用しうる頸部聴診法の普遍的判定基準を確立することを目標に研究を進めた。対象は嚥下造影検査もしくは嚥下内視鏡検査を行う必要のある嚥下障害患者とした。新たに口腔期に障害がある嚥下障害患者の対象者へは、スクリーニング検査として舌圧測定を行い、経時的変化を検討した。また、経鼻的に挿入した軟性内視鏡を用いて行う嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査では、Takahashiの方法に従って、試料嚥下時に産生される嚥下音と嚥下前後の呼吸音を被検者の輪状軟骨直下気管外側皮膚上に設置したマイクロフォン(Sanken Cos-11DBPC)を用いて検出し、透視装置(TOSHIBA GAW 10A現有)もしくは鼻咽腔ファイバースコープ(オリンパス ENF-P4)を用いて撮像した嚥下および呼気時の画像とともにDVレコーダ(SonyGV-HD700現有)に同時記録した。記録した嚥下音・呼吸音より聴覚印象検査用サンプルを編集し、検者にサンプルを呈示し、嚥下音ならびに嚥下前後の呼吸音の聴覚的特徴の判定ならびに聴覚印象による嚥下障害の診断を行わせた。これらの結果と嚥下造影画像所見を比較することにより頸部聴診法の診断基準ならびに診断精度を検討した。嚥下音・呼吸音の聴覚的特徴の判定結果、聴覚的な嚥下障害の診断結果および嚥下造影画像所見および嚥下内視鏡画像を比較検討し、頸部聴診法の普遍的な診断基準と判定精度を前年度に引き続き検討した。
|
Research Products
(3 results)