2011 Fiscal Year Annual Research Report
若年女性の体型認識の触発因子とヘルスプロモーションによる是正効果の検証
Project/Area Number |
22890188
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
香川 雅春 女子栄養大学, 栄養科学研究所, 専任講師 (80581008)
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Keywords | ボディ・イメージ / 遺伝子多型 / 女性 / 体組成 / 身体計測 / ヘルスプロモーション |
Research Abstract |
我が国では痩せているにもかかわらずやせ願望を持つ若年成人女性が増加している。不必要な減量行動は本人のみならず低出生体重児とその後の小児肥満リスクの増加など、次代の国民の健康と我が国の医療費に大きな影響を及ぼすと考えられる。本研究では、我が国の若年成人女性が持つ体型認識(ボディ・イメージ)が近年精神疾患や思考との関連が示唆されている遺伝子多型を含めどのような因子に影響を受けているのかをアンケートおよび身体計測・体組成測定の実測と採血による結果から検証し、また同時に国が発信しているヘルスプロモーションメッセージが適切に若年女性の間に浸透しているか、そして減量行動とそれに関わる疾患の抑制効果について検討した。 平成23年度は18歳から21歳までの若年女性を対象に、1)アンケート調査、2)国際基準による詳細な身体計測、3)多周波生体バイオインピーダンス法(InBody)およびdual energy x-ray absorptiometry(DXA:Lunar Prodigy)による体組成測定、そして血液サンプルからの4)遺伝子多型と5)生化学バイオマーカーを収集し、体型認識との関連を調査した。アンケート結果は前年度実施したアンケート結果と併せ、年齢など必要な質問項目を回答していた368名分を用い、自己申告による身長と体重を元にBody mass index(BMI:kg/m^2)で世界保健機関が推奨しているパブリックヘルスアクションポイント(アジア人に対してはBMI値23kg/m^2以上)にしたがい群分けを行い解析した。実測を行った集団(75名)に対しては身体計測や体組成、遺伝子多型と体型認識や生活習慣との関連について解析した。 アンケート結果については今年3月末までに抄録を2報投稿し、すでに蓄積していたデータと併せて国際学会でポスター発表を行った。平成24年度も、国際学会での口頭発表がすでに決まっている。
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