2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本の看護系大学における看護情報学教育に関する基礎調査
Project/Area Number |
22890211
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Research Institution | 東京有明医療大学 |
Principal Investigator |
伊豆上 智子 東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (40582226)
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Keywords | 看護情報学 / 看護教育 / 大学教育 |
Research Abstract |
1.看護情報学教育に包含すべき要素の整理 平成22年度に引き続き、日本国内および国外の看護系大学で看護情報学の教育および研究を主導している研究者3名を対象にヒアリングを実施した。ヒアリングは看護情報学をタイトルに含む書籍の執筆者で看護情報学に関する研究実績のある日本国内在住の研究者のうち研究協力への同意が得られた2名と、米国医療情報学会看護情報学ワーキンググループにより選出された看護情報学研究および教育の先駆者で、看護情報学教育での経験を有する平成23年度に看護系大学に在籍している研究者のうち、E-mailにて本研究の目的を説明しヒアリングへの協力意思が確認できた2名の所属大学で実施した。看護情報学の大学教育指針が確立した米国の看護系大学での調査では、教育指針に照らした科目の教育内容の整理や、看護情報学の構成要素に関する意見を収集した。 2.日本の看護系大学における看護情報学教育の要素の確立 平成22年度に実施した日本国内の看護系大学における看護情報学(看護に関連する健康情報学を含む)教育の現状調査の結果、科目の開講状況や科目名、教育内容は様々であり、大学での学習全般に求められるコンピュータリテラシーや情報リテラシーの習得に向けた教育内容が多く取り上げられていることがわかった。看護学専攻の学士課程の学生には、学習した知識と技術を実践により統合する看護学の特徴を明確に伝えながら、看護実践の基礎となる看護過程の展開を通じて考察するデータや情報の特徴や、看護実践や医療提供の経過と結果を記録する看護記録や診療記録とデータや情報の関係を学ぶことが望ましく、コンピュータリテラシーや情報リテラシーに加えて看護系大学での教育に包含すべき要素である。
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