2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22890214
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Research Institution | Hamamatsu University |
Principal Investigator |
影山 康徳 浜松大学, 保健医療学部, 教授 (50324348)
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Keywords | 関節リウマチ / 光線力学療法 |
Research Abstract |
関節リウマチ(RA)の病像の首座は関節滑膜にある。従来よりRAの治療法として滑膜切除術が行われてきたが、これは手術侵襲を伴う。本研究では手術に依らない新しい滑膜切除法の一つとして光線力学療法(フォトダイナミックセラピー)(PDT)をRA患者の病的関節滑膜を標的に行ない、このための基礎データをえることを目的とする。[方法]RA、変形性関節症患者のインフォームドコンセントのもと、人工関節置換術の手術時に関節滑膜を採取する。これをコラゲナーゼ処理後、培養した。本研究ではATXS10-Na、フォトフリン、あるいは5-aminolevurinio acid(5-ALA)を培養細胞へ投与し、レーザー光を照射した。その前後でミトコンドリア膜電位の変化、ヘキスト33342染色、アクリジンオレンジ-エチジウムブロマイド染色、電子顕微鏡撮影を行った。対照細胞としてHeLa細胞を用い、同様の実験を行った。[結果]RA培養滑膜細胞ではいずれの光センシタイザーにおいても、レーザー光照射後、ミトコンドリア膜電位の低下を認め、ヘキスト33342染色、アクリジンオレンジ-エチジウムブロマイド染色、電子顕微鏡像では光センシタイザーの各種濃度、各種照射エネルギー量においていずれの条件でも細胞のネクローシスを認めた。MTTアッセイではいずれの光センシタイザーにおいても濃度依存性に殺細胞効果を認めたが、5-ALAではPDT殺細胞効果が得られにくい傾向にあった。HeLa細胞ではATXS10-Na、フォトフリンでは細胞のアポトーシスを認め、5-ALAでは細胞のネクローシスを認めた。[現状での考察]RAの培養滑膜細胞とHeLa細胞のPDTでの殺細胞機序は異なると推測された。
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