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2010 Fiscal Year Annual Research Report

環境と食品中に存在するバリア機能破綻能を持つアレルギー増悪作用物質の探索と解明

Research Project

Project/Area Number 22890222
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

角谷 秀樹  摂南大学, 薬学部, 助教 (00581414)

Keywords腸管バリア / 環境汚染物質
Research Abstract

生体は、上皮細胞の粘膜バリアにより抗原の侵入を防いでいる。そして、それを担っているのがタイトジャンクション(TJ)である。応募者は、このTJは通常、アレルゲンの透過を抑制しているが、環境や食品中の化学物質等の作用により、一旦バリア機能が破綻すれば、過剰のアレルゲンの透過・侵入を許すこととなり、その結果、免疫担当細胞がさらに惹起され、アレルギー症状をより増悪する作用を引き起こす可能性があるものと推察した。本研究は、未解明なアレルギー増悪作用物質の探索とその検証に焦点を絞り、我々の生活環境中の化学物質を検討対象として、簡易かつ高精度の培養細胞系のin vitro試験法を用いてバリア機能の破綻能を有する化学物質の探索を行った後、その探索物質について動物を用いたin vivo試験により検証と作用機構の解明を試みるものである。本年度は、申請者が既に選定してある化合物の上皮細胞バリアに及ぼす影響についてバリア機能の指標となる膜電気抵抗値を測定することで評価した。その結果、ダイオキシン類に分類される化合物に関しては、膜電気抵抗値の減少が観察されたが、有機塩素系農薬の一部は膜電気抵抗値の減少が確認できなかった。さらに、TJ関連タンパク質の発現量を遺伝子レベルで検証したところ、特異的に減少しているタンパク質が数種類観察された。これらのことは、我々の生活環境中の化学物質が上皮細胞バリアを破綻させうることを示唆するものである。次年度は、上述した結果を元にアレルギー発症及び増悪作用との連関を解明すると共に、さらなる化合物のスクリーニングを行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] in vitro及びin vivoバイオアッセイによる環境汚染物質の薬物代謝酵素誘導能2010

    • Author(s)
      長村学、角谷秀樹
    • Organizer
      第60回日本薬学会近畿支部総会・大会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2010-10-30

URL: 

Published: 2012-07-19  

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