2010 Fiscal Year Annual Research Report
ペプチドーム解析より発見されたVGFタンパク質由来新規ペプチド群の生理機能の解明
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22890253
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
望月 明和 独立行政法人国立循環器病研究センター, 分子薬理部, 研究員 (30589601)
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Keywords | VGF / 生理活性ペプチド / ペプチドーム / 遺伝子欠損マウス |
Research Abstract |
本研究では、VGFタンパク質より生成されるペプチド群の生理機能の解析を、合成ペプチド、抗体を用いた実験系により検討した。(1)VGF由来ペプチド群の産生細胞の同定:これまでに、VGF由来ペプチドであるNERP-1、NERP-2の産生細胞が視床下部室傍核に存在し、パソプレシン産生細胞と共存することを明らかにしてきた。そこで、他のVGF由来ペプチドであるNERP-3について、中枢神経系で免疫組織化学を行った結果、NERP-1、NERP-2と同様に視床下部室傍核、視索上核に多くの産生細胞が存在し、SCN、SOR、VTMにも産生細胞が存在することを確認した。(2)VGF由来ペプチド群のin vivoでの活性評価:VGF由来ペプチド群を脳室内投与し、生体反応の変化を検討しているが、現在のところ明瞭な結果は得られていない。(3)VGFノックアウトマウスの作製、繁殖:独自に作製することが出来たVGFノックアウトマウスは現在繁殖を進めている段階であるが、ノックアウトマウスの体重が少ないことを確認した。また、キメラマウスの交配によりノックアウトマウスは生まれるが、ノックアウトマウスの雌雄両方で生殖能力が非常に低くなっており、ホモマウスから子供がほぼ生まれないことを確認した。
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