2023 Fiscal Year Annual Research Report
Paradigm shift by liberal arts on the establishment of human-livestock relationships based on the view of life
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22H00013
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| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
遠藤 秀紀 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30249908)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池谷 和信 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (10211723)
本郷 一美 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 准教授 (20303919)
押田 龍夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50374765)
恒川 直樹 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50431838)
園江 満 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (90646184)
佐々木 剛 東京農業大学, 農学部, 教授 (00581844)
米澤 隆弘 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (90508566)
中井 信介 佐賀大学, 農学部, 准教授 (90507500)
山田 英佑 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (30748968)
野林 厚志 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (10290925)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | 生命受容 / 人新世 / 家畜化 / 学融合 / 農村社会 |
| Outline of Annual Research Achievements |
研究の二大視点を「現地フィールド調査」と「家畜被受容性能解析」として機能させ、本年度の研究を遂行した。「現地フィールド調査」と「家畜被受容性能解析」は互いに各段階での成果と次なる実行プランを循環し、成果と計画が柔軟に影響を与え合う形を取っている。 アジアインド洋圏の現地フィールド調査に関しては、拠点のカウンターパートが機能し、効果的な現地調査を進めることができた。準備してきた臨機応変・柔軟性を備えた協力関係がに新たな研究成果を生んでいる。タイ、ベトナム、ラオスの調査を進捗するとともに、日本の家畜飼養の検討や熱帯アフリカ圏との比較総合による解析が研究成果を創出しつつある。 家畜被受容性能解析については、人間の「生命受容」に対して、その家畜や動物がどれほどの魅力をもって人間に受け入れられるかを、スペック(性能)として把握・解明することを行った。この視点の導入によって、家畜の存在意義は経済的利潤に存するという閉塞した観念から脱却し、人類と共存する伴侶としての可能性と、人の精神世界を如何に揺るがして共存社会の一員となっていくかという能力によって、家畜を理解することの可能性を求めている。当該年度は、家畜および関連種の肢端部に注目したロコモーション適応の機能解析を行い、また、敬愛・崇拝・信仰に関与する特性としてニワトリに着目した。他方、日本産在来家畜集団とアジア地域集団との比較総合を行い、役畜という考え方と家畜の運動性能と飼育・使役環境の検討を進めた。 研究期間を通じて、博物館・資料蓄積・保存科学の概念を重視したマテリアルエビデンスの構築を研究計画の核心に置き、資料蓄積とその比較総合を旨とする研究体制を組織化している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ以後の研究が各国研究拠点においても再開し、本格的な進捗が戻っていると自己分析している。困難を伴うフィールド調査に関しても、新たな手法や新たな研究交流を開拓しつつあり、次年度以降にさらなる発展が期待できる。コロナ禍で代替的に推進された、関連遺伝学分野の解析や、比較総合による文献の解析、日本国内のフィールド調査による新たな理論づくりが、その後のデータ処理やキュレーティングを介して、目覚ましい成果を上げてきた段階にあると評価できる。現状を基にして、次年度以降、研究分野・領域間での学融合を計画的に図ることで、ここまでの各分野各分担者が蓄積できた成果をさらに深化させられると期待される。
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| Strategy for Future Research Activity |
ここまで新型コロナウイルスによる不安定さが残る国際情勢の中で、現地調査・標本蓄積が影響を受けたことは否定できない。今後の研究方針として、進捗の領域間の差を埋めていくことをさらに進めたい。当初考案していて、実際に実施できなかったいくつかのフィールド調査計画を積極的に推進したいと考えている。遺伝学をはじめ、動物考古学や農村調査の新知見による学融合の成果が目覚ましいので、引き続き、アジア・インド洋圏を意識しながら、生命受容に注目したリベラルアーツ型研究を進めたいと考えている。ここまでの成果の中で、日本国内での家畜の比較総合や、熱帯アジアとの文献的比較総合が進んでいるため、生命受容に主眼を置いた、国・地域間の総合比較による家畜概念の理論を導き出すことを狙いとして、ひとつひとつの解析テーマを重要視する。継続して理論の総合と深化を図り、学融合を臨機応変に進めながら、人新世の人と家畜の関係を解析・理論構築することを企図する。
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[Presentation] Archaeogenetical Study of Domestic Dog in East Asia.2023
Author(s)
Xiaokaiti, S., J. Gojobori, H. Hongo, K. Kasai, K. Machida, T. Sato, Y. Terai, K. Yamazaki, N. Yamaji, T. Gakuhari,
Organizer
14th ICAZ conference
Int'l Joint Research
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[Book] 台湾動物記2023
Author(s)
押田龍夫
Total Pages
164
Publisher
東京大学出版会
ISBN
978-4-13-063380-2
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