2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
大強度K中間子ビームによるオメガバリオン分光研究の開拓
Project/Area Number |
22H00131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 15:Particle-, nuclear-, astro-physics, and related fields
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野海 博之 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (10222192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成木 恵 京都大学, 理学研究科, 准教授 (00415259)
佐久間 史典 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (10455347)
本多 良太郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (30748877)
瀧澤 誠 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (90297044)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Summary of the Research Project |
J-PARCにおける大強度のK中間子ビームを用いて、3つのストレンジクォークからなるオメガバリオンの1P、2S励起状態を生成、観測し、その詳細を調べることで、バリオン内部でのクォークダイナミクスの理解を深めることを目的とする。オメガバリオンに着目するのは、それがストレンジクォークのみによるフレーバー対称性の高い系であり、u、dクォーク(またはパイ中間子)の影響が大きくはないと考えられるからである。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
オメガの励起状態のスペクトルやスピン・パリティを決定し、クォーク模型による予言と比較することで、バリオン内部でのクォークダイナミクス、クォーク間の相互作用に関する情報を得ることが可能になる。これらの情報は非摂動領域におけるクォークの力学を理解するうえで重要であり、より重いcクォークを含むバリオンの情報や、格子QCD計算の結果などと合わせて系統的・総合的に解析することで、深い理解が得られると期待される。
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