2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
遠赤外線酸素原子輝線の分光観測による前・宇宙再電離期の開拓
Project/Area Number |
22H00150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 16:Astronomy and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田村 陽一 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (10608764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 昭雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (30411424)
酒井 剛 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20469604)
小嶋 崇文 国立天文台, 先端技術センター, 准教授 (00617417)
河野 孝太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80321587)
田中 邦彦 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (00534562)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Summary of the Research Project |
宇宙初期の銀河の光度や質量をつかさどる物理的要因を探るために、88μm電離酸素(O++)輝線を用いて、前宇宙再電離期(8<z<15)の銀河の出現とその個数分布を追跡する。さらに、その銀河が持つ星とガスの物理を解明する。そのために210-360GHz帯の受信機FINERを開発し、北半球のLMTに搭載するとともに、LMTとALMAで全天に渡って未分光の候補銀河を分光同定する。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
高赤方偏移銀河候補を系統的に分光同定し、宇宙再電離期前の銀河進化や構造形成に迫ることの学術的意義は極めて高い。その方法として、世界最大のサブミリ波望遠鏡と独自技術で開発する広帯域受信機システムを組み合わせることにより、北半球で最高感度を実現することは、独自性と観測効率の大幅向上による成果が期待できるという点で高く評価できる。
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