2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and experimental validation of water vapor and wind lidar for early prediction of heavy rain
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22H00250
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
酒井 哲 気象庁気象研究所, 気象観測研究部, 室長 (00377988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 智 気象庁気象研究所, 気象観測研究部, 主任研究官 (00571564)
今城 勝治 三菱電機株式会社開発本部, その他部局等, 課長、グループマネージャ (40401955)
勝俣 昌己 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究センター), グループリーダー代理 (50359147)
川畑 拓矢 気象庁気象研究所, 気象観測研究部, 室長 (80354447)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 豪雨予測 / 水蒸気 / 風 / リモートセンシング / ライダー / 船舶搭載 / 海上観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の大目標は、海上から流入する大気下層の水蒸量を正確にとらえ、豪雨発生の半日より前に的確な豪雨予測情報を住民に発信し、迅速な避難につなげることである。 これを実現するため、以下の4つを行う。①船舶搭載型水蒸気・風同時観測ライダーを開発する、②海上観測を実施、豪雨に寄与する水蒸気流入の実態を把握する、③観測データを最新の数値予報モデルに同化し、豪雨発生・発達に対する水蒸気流入の役割を明らかにするとともに、観測の豪雨予測に対する効果を確かめる。 R4年度は、実施計画に基づいて船舶搭載型DIALの開発、コンテナの設計、R6年度にDIALを海洋地球研究船「みらい」に搭載し、航海観測を行うための関係機関との調整、DIAL観測データを気象庁と気象研究所が開発した非静力学メソモデル「asuka」、JAMSTECの地球シミュレータを用いた全球モデル「AFES」に同化するための計算機環境の整備を行った。また、課題関係者で本課題の打ち合わせを計4回行った。開発は概ね順調に進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
R4年度は、船舶搭載型DIAL開発として①設計、②部品調達、③入着部品の評価、④コンテナの基本設計を行った。 ①については、既存のDIAL試作機をベースにして、船舶に搭載するための設計変更を行った。②については、DAILの各コンポーネント部品の発注と調達を行った。③については、入着した部品について試験評価を行った。④については、コンテナの仕様検討、DIALの固定方法の検討を行った。またこれらと並行して、開発機のベースとなる既存の試作機を用いた実証実験を行った。その結果、事前に行った回線計算結果と実測定結果とが概ね一致することを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
DIAL本体については、入着したDIAL部品(ライダー筐体、多視線光学系、視線切り替え用光スイッチ、光アンプ、周波数及びパルス変調用音響光学素子等)の単体試験を順次実施する。動作試験を終了した部品から組み立てを行う。DIALの組み立て終了後に基本動作試験を行う(9月まで)。 コンテナについては、仕様決定後に業者へ発注する(5月中を予定)。 DIALの基本動作試験結果で問題がなければ、DIAL本体を気象研究所に輸送し、コンテナへ格納する。格納後に試験観測を行いラジオゾンデ観測データと比較を行う。なお、気象研究所への輸送は2023年9月を予定している。
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Research Products
(1 results)