Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
記憶に関する仮説の中で最も良く引き合いに出されるHebbの仮説に関して、3つの根源的な問いを解明しようとする研究である。ニューロン同士の活動とシナプスの形態変化を結びつけ、応募者が提案しているローカルフィードバック仮説を明らかにしようとするものである。その場観察をメインに、ニューロン間のつながりを介した短期記憶がシナプスの形態変化に変換されていくのではないかという仮説の証明を目指す。
記憶形成のメカニズムに迫る重要な研究課題である。ニューロン間のつながりを介した短期記憶がシナプスの形態変化に変換されていくのではないかという仮説は独創性が高く、結果がでれば大きなインパクトを与えるものと期待される。また、高感度の新規検出器を導入することにより、これまでに観察が困難であったシナプスの変化をリアルタイムに観察することが可能になれば、目標の達成は可能と考えられる。