2023 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍の根治を可能にする革新的治療ウイルスの基礎開発
Project/Area Number |
22H00483
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤堂 具紀 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80272566)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 悪性脳腫瘍 / ウイルス療法 / 膠芽腫 / がん幹細胞 / 抗腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
単純ヘルペスウイルスI型(HSV-1)のゲノムを遺伝子工学的に改変して、がん細胞で選択的に複製するがん治療用HSV-1を作製できる。研究代表者らは治療域の広い第三世代がん治療用HSV-1(G47Δ)を開発し、世界に先駆けた臨床開発を展開した。2018年には膠芽腫の第Ⅱ相医師主導治験の中間解析で高い治療効果が示されて有効中止となり、2021年6月に世界で初めて悪性神経膠腫を適応症とした国産ウイルス療法製品が承認された。本研究は臨床実績を踏まえ、悪性脳腫瘍の根治を可能にする革新的ウイルス療法の開発研究を行う。3つのアプローチを柱に開発を進めている。BACプラズミドを活用した独自の遺伝子組換えHSV-1作製システムを応用して、G47Δを基本骨格とし、悪性脳腫瘍の治療に応用可能な新規の腫瘍治療用ウイルスを複数作製した。膠芽腫由来がん幹細胞を用いた担がんモデル等で有効性の評価を進めている。世界でウイルス療法の開発が進む中、我々の技術が、悪性脳腫瘍に対する有効性・安全性において抜群に優れていることが治験の結果で明らかになった。技術を更に発展させ、悪性脳腫瘍の根治を可能にする日本独自の、革新的かつ実用的なウイルス療法の基礎開発研究を推進している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、世界で初めて悪性脳腫瘍に対するウイルス療法薬の製造販売承認を実現した臨床実績を踏まえ、悪性脳腫瘍の根治を可能にする革新的ウイルス療法の開発研究を行う。3つのアプローチを柱に開発を進めている。BACプラズミドを活用した独自の遺伝子組換えHSV-1作製システムを応用して、G47Δを基本骨格とし、悪性脳腫瘍の治療に応用可能な新規の腫瘍治療用ウイルスを複数作製した。膠芽腫由来がん幹細胞を用いた担がんモデル等で有効性の評価を進めており、研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
世界で初めて悪性脳腫瘍に対するウイルス療法薬の製造販売承認を実現した臨床実績を踏まえ、悪性脳腫瘍の根治を可能にする革新的ウイルス療法の開発研究を行う。3つのアプローチを柱にした開発を継続する。BACプラズミドを活用した独自の遺伝子組換えHSV-1作製システムを応用して、G47Δを基本骨格とし、悪性脳腫瘍の治療に応用可能な新規の腫瘍治療用ウイルスを開発する。膠芽腫由来がん幹細胞を用いた担がんモデル等で有効性の評価を進める。
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[Journal Article] ARL-17477 is a dual inhibitor of NOS1 and the autophagic-lysosomal system that prevents tumor growth in vitro and in vivo.2023
Author(s)
Nomura T, Endo S, Kuwano T, Fukasawa K, Takashima S, Todo T, Furuta K, Yamamoto T, Hinoi E, Koyama H, Honda R.
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Journal Title
Sci Rep
Volume: 13
Pages: 10757
DOI
Peer Reviewed
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