2022 Fiscal Year Annual Research Report
異所性のDNAがもたらす老化・加齢関連疾患・感染症病態の網羅的比較解析
Project/Area Number |
22H00501
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松井 秀彰 新潟大学, 脳研究所, 教授 (60710853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣花 太一 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60746907)
渡邉 香奈子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80626094)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 異所性DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
異所性のミトコンドリアDNA、異所性の核DNA、細胞外から侵入したウイルスDNA、それぞれを特徴づける細胞内応答・細胞外応答・個体の病理を、時系列を追って網羅的に明らかにしている。具体的には A. 各種異所性DNAに対するセンサーの網羅的同定 B. 各種異所性DNAに対する細胞内応答・細胞外応答の網羅的追跡 C. 各種異所性DNAが惹起する疾患病理および臓器連関の解析 のうちAとBについては解析を順調に進めている。Cについては実験に必要なゼブラフィッシュなどの樹立を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
繰越事項はあるものの、より詳細で丁寧な解析が実施できており、結果的には当初予定に追いつきつつあルコとより、順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
異所性のミトコンドリアDNA、異所性の核DNA、細胞外から侵入したウイルスDNA、それぞれを特徴づける細胞内応答・細胞外応答は引き続き解析を進める。 異所性のDNAは細胞外応答、特にSASPを介して、隣接する組織や遠隔の臓器に多種多様な作用を及ぼすことが想定される。ゼブラフィッシュを用いて、局所の臓器でのみ惹起された異所性のDNAの隣接組織及び遠隔臓器への影響を検証する。狙った局所でのみTFAMに対するCRISPR-Cas9を作動させ異所性のミトコンドリアDNAを誘発できるゼブラフィッシュ系統、および同様に狙った局所でゼブラフィッシュLMNA変異体を発現誘導し異所性の核DNAを誘発可能なゼブラフィッシュ系統を用いて、。それぞれの場合に、隣接組織および遠隔臓器への影響を全身くまなく検索する。
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