2022 Fiscal Year Annual Research Report
Computational Modeling of Argumentation Understanding
Project/Area Number |
22H00524
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
乾 健太郎 東北大学, 言語AI研究センター, 教授 (60272689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井之上 直也 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (80778605)
中川 智皓 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (70582336)
HEINZERLING BENJAMIN 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 副チームリーダー (50846491)
吉川 将司 東北大学, タフ・サイバーフィジカルAI研究センター, 助教 (80883470) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 自然言語処理学 / 論述診断 / 論理構造解析 / 論述学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
- 主として課題①「微細領域論述知識ベースの動的構築」に着手した。課題①の目標は、指定された論題が与える微細領域の論述知識ベースを短期間かつ安価に構築する一般的な方法論を確立することである。論理構造は、論述パタンとそれを支持する領域知識からなる暗黙的情報と仮定し、必要に応じて修正・拡張する。論述パタンは、Waltonらの「論述スキーム」をベースに我々が設計した論述パタン集合を出発点とした。知識ベース構築には、(i)指定された論題に関する論点を十分にカバーする論述の集合を作る、(ii)収集した個々の論述に論理構造を付与する、(iii)論理構造に基づいて論述群を集約し、論述知識ベースを構築する、という手順を想定して研究を進めた。具体的には、特定のテーマに関する論述とそれに対する反論の組みを収集し、これについて2つの注釈付きコーパスを構築した。一つは、反論の論理構造の詳細な分析・体系化に基づいて注釈付けのスキーマを設計し、これを上記の反論のデータセットに付与したコーパスLPAttack。もう一つは、反論に対する教育者のフィードバックコメントを収集・分析・体系化することによってフィードバックのテンプレート集合を設計・構築し、これを上記のデータに付与したTYPICである。これらのリソースは今後の研究の基礎となる。また、この他、微細領域における論述データからクラウドソーシングを含む新しい枠組みによって論述診断に必要な領域知識を抽出する技術についても研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題①について新規性の高い2種類の注釈付きコーパスを構築できた。これらは今後の研究の基礎を与えるものとして一般公開しており、それぞれに関する論文も当該分野の代表的な国際会議に採択されている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って次年度は課題①の発展に注力する。
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