2022 Fiscal Year Annual Research Report
Clarification of airfoil characteristics in compressible and critical Reynolds number flows
Project/Area Number |
22H01685
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安養寺 正之 九州大学, 総合理工学研究院, 准教授 (70611680)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 低レイノルズ数 / 圧縮性効果 / 翼型 / 剥離泡 / 衝撃波 / 低密度風洞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,希薄大気環境下を飛行する次世代航空機の開発に向けて,臨界レイノルズ数領域において翼面上に生じる流れの圧縮性効果の基本メカニズムを明確にし,極限流れでの飛行を実現する高性能な翼型の形状を提案することを目指している.そこで本研究ではまず,超音速エジェクター駆動系に加えて2つの真空タンクの圧力差による大流量の吸い込み流を利用する新たな駆動システムを採用した“低密度風洞”の開発を目指す.研究開始初年度である2022年度では,全体駆動システムの基本設計及び吸い込み式風洞部の詳細設計を行った.全体の駆動システムにおける両タンクの容量や流量,差圧を考慮して全体スケールを決定し,必要とされる仕様要求を満たすバタフライバルブ及びセンサー類の選定を行った.吸い込み式風洞部は3Dプリンタでスケールモデルを作成し,簡単な初期作動試験を行った. また,今後の実施計画の中で得られる翼型実験データと比較対応するため,本年度は数値流体解析によって低レイノルズ数圧縮性流れにおける翼型周りの空力・流体特性を評価した.特に翼上面で発生する衝撃波と剥離せん断層との干渉,さらにその干渉が翼の非定常空力特性に及ぼす影響について調査した.レイノルズ数を固定して,マッハ数を亜音速領域から遷音速領域まで変化させたパラメトリックな評価については2次元RANSを実施し,より詳細な流れ場の検証ではLESを行った.その結果,マッハ数が0.80になると低迎角領域から翼上面の剥離せん断層上に複数のλ型衝撃波が観測された.ただし,翼面上の圧力分布については,λ型衝撃波よりも剥離せん断層の影響が支配的であることが分かった.得られた一連のCFD結果はICAS-2022にて報告し,その後,査読付き学術論文に纏め,受理されている.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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