2022 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of Organ Protection by Different Vascular Endothelial Glycocalyx Components
Project/Area Number |
22H03171
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岡田 英志 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
鈴木 昭夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80775148)
手塚 宜行 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任教授 (90868209)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血管内皮グリコカリックス / レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
毛細血管は表面を多糖類や糖タンパク質で構成される糖衣(血管内皮グリコカリックス: eGCX)に覆われ,生体維持の役割を担っている。eGCXの形態が臓器により異なること,全身炎症を惹起させた場合にはeGCXの薄い臓器から臓器障害をきたすことが知られている.臨床的に侵襲の種類によって障害されやすい臓器や部位が異なることは知られているが,これは臓器防御機構の最前線に位置する血管内皮細胞の形態やeGCXの構造の違いが関与していると考えられる.本研究では血管内皮細胞が発現するeGCXの発現パターンを臓器や部位別に同定し, さらに急性炎症下での臓器保護のメカニズムの解明を目的とする. レクチンは糖鎖に結合するタンパク質でグリコサミノグリカンの様々な糖鎖に特異的に結合するため, 蛍光標識されたレクチンはしばしばeGCXの可視化に用いられている. レクチンには様々な種類があるが, 各臓器のeGCXを構成する糖タンパク質の違いや, どのレクチンがeGCXのイメージングに有用であるかは不明である. そこで各臓器におけるeGCXを構成する糖タンパク質および糖鎖の違いを評価するために各臓器のeGCXのイメージングに各種レクチンを使用しその有用性を検討した. 蛍光色素で標識した7種類のレクチン(レクチン1-7)を用いてマウスの脳, 肺, 腎臓, 心臓, 肝臓, 膵臓, 小腸, 大腸を染色し評価を行った. 脳の他の組織と比較してレクチン1-3は血管に特異的に染色され, 特にレクチン1,2は脳eGCXの可視化に有用と考えられた. 一方, レクチン1,2, 4は脳の他の組織と比較して, 脳脈絡叢, 糸球体, 肝臓の血管に特異的に陰性であった. レクチン5, 6は各臓器のeGCXに強い染色性を示したが, 同じ臓器の他の組織と比較すると非特異的であった.レクチン7はマウス臓器のeGCXにおいて染色性を示さなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レクチンによる検討が順調志進行した。
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Strategy for Future Research Activity |
7種類のレクチンによる血管内皮グリコカリックスの評価を行ったが、このレクチンの種類をさらに増やして検討する必要があると考えられるためさらなる検討を進める。
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Research Products
(19 results)