2022 Fiscal Year Annual Research Report
「ありがちな失敗や不結果」への解決力を高める基礎電気の演習学習教材の開発
Project/Area Number |
22H04169
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
田中 ゆみ 仙台高等専門学校, 教育研究技術支援室, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 失敗・不結果 / 継続的学習 / 原因検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
継続的学習には「課題の困難の元となる,作業を進める上でしがちな失敗や課題の不結果にいたる原因を理解し,解決に至れるような成功体験の積み重ねも求められている」と考え,以下の基礎電気の学習教材開発を試みた.(1)複合的学習課題:マイコンボードIDE,電気回路,プログラミングの課題(2)原因検証課題:IDE・回路・プログラム単一の間違いやそれらのいずれかの失敗を原因とした実行の不結果について,解決方法も含め出題
本教材では,IDE:micro:bitでのメンテナンスモード設定,プログラミング:MakeCodeでのブロックプログラミング,回路:micro:bitに接続した振動モータを動作させる簡易回路,等の複合的学習課題を扱った.テキストでは初学者でもこれらの学習課題に取り組めるよう,分かりやすく丁寧な解説を心がけ,また実際にメンテナンスモードでの設定,ブロックプログラミング,簡易回路作成を予め行うものとした.原因検証課題としては,IDE:F/Wのバージョンアップが書籍やwebサイトの説明通りにうまくいかない場合への対応,プログラミング:仕様とは異なる動きをするプログラムのデバッグによる原因検証,回路:振動モータが振動しない回路図への原因考察,等を扱った.
被験者は本校学生4名(建築1年1名,建築2年1名,電気3年2名)であり,学習試行とアンケート回答まで,3時間以内程度で実施した.アンケート回答では,本教材のような「失敗や不結果への課題」を行い解決経験を積むことは「学習での演習課題で解決が困難なことにあたったとき,怖気づき過ぎることなく,解決のための方法を模索して臨むことができそう」と得られた.テキストや課題への指摘もいただいているので,フィードバックして本教材への改善に繋げたい.
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Research Products
(1 results)