2022 Fiscal Year Annual Research Report
超小型ウェアラブルIoTデバイスに向けた再生可能エネルギー利用技術の研究
Project/Area Number |
22H04221
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松本 香 神戸大学, 工学研究科, 教室系技術職員
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IoTデバイス / 再生可能エネルギー / エネルギーハーベスティング |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,AI・IoTと呼ばれる高度情報化社会の実現に注目が集まっている.あらゆるモノにセンサデバイスを搭載し,モノ同士をインターネットに接続することで,情報を共有・活用する次世代情報社会のことである.これらの社会では,我々の生活の質を高めることが期待されている.本研究では,超小型ウェアラブルIoTデバイスに向けたバッテリーレス・メンテナンスフリーで動作するパワーマネジメントシステム技術の構築を推進した.実現に向けた技術課題として,電源供給の問題が挙げられる.そこで,環境から得られる微小なエネルギーを,電力に変換する技術であるエネルギーハーベスティングに注目した.超小型IoTウェアラブルデバイスの自立電源化を目指し,再生可能エネルギーを高効率に利用する技術を開拓した. 自立電源化に向け,太陽からの微弱な環境エネルギーの高効率な昇圧制御を行うため,MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御技術を構築し,その動作を確認した.測定評価により,適切な動作点でハーベスタを動作させることができることを確認した. 超小型IoTデバイスを動作させるための電源は外部から得ていたが,本研究では電源自体も含めて1つのシリコンウェハ上に実装した.従来の利用方法では,電力損失・電圧降下が大きく,性能を十分に発揮できなかったが,接続方式を変更することで,従来よりも高い電圧と電力が得られることが分かった.
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Research Products
(2 results)