2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
コロナ危機以降の多様な格差の構造と変容:家計パネルデータを活用した経済学研究
Project/Area Number |
22H04911
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山本 勲 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20453532)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤林 英夫 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (90296731)
直井 道生 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (70365477)
大垣 昌夫 同志社大学, 経済学部, 客員教授 (90566879)
駒村 康平 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50296282)
土居 丈朗 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (60302783)
大津 敬介 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (50514527)
McKenzie Colin 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 名誉教授 (10220980)
大久保 敏弘 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (80510255)
佐藤 一磨 拓殖大学, 政経学部, 教授 (10620544)
川本 哲也 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (40794897)
中村 亮介 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (50759272)
瀬古 美喜 武蔵野大学, 経済学部, 名誉教授 (60120490)
隅田 和人 東洋大学, 経済学部, 教授 (10350745)
奥山 尚子 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (80617556)
窪田 康平 中央大学, 商学部, 教授 (20587844)
山田 篤裕 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (10348857)
井深 陽子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20612279)
別所 俊一郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90436741)
寺井 公子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (80350213)
Hsu Minchung 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (20467062)
北尾 早霧 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (50769958)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Summary of the Research Project |
新型コロナウイルス感染症による経済危機を自然実験として活用することで、日本経済で進行しつつある格差拡大について、従来から経済学で行われてきた金銭面に加え、新たな視点として、非金銭面の側面から、格差の実態を明らかにする。例として、コロナ危機下で進められている柔軟な働き方や社会関係資本などのショックに対するレジリエンス、健康と生活(余暇・家事育児・睡眠時間等)、住環境などのウェルビーイングなど、幅広い側面で、格差の実態について、国際比較可能な家計パネルデータを構築し、経済学、人口学、教育学など幅広い学問分野から明らかにする。研究成果は税・財政制度、社会政策、社会保障制度の側面から政策提言につなげる。
|
Scientific Significance and Expected Research Achievements |
本研究では、まず、継続しているパネル調査を活用し、コロナ禍以前、以後の日本家計パネルデータを一貫した視点で分析すること、そして今回のコロナ危機がもたらす金銭面、非金銭面の格差を明らかにするために、経済学以外の分野からの研究者の参加を得て分析を従来に増して深めること、最後に、コロナ危機を自然実験と捉え、因果関係の特定化に活用することが高く評価できる。コロナ禍という特殊な状況にある今であるからこそ、プレ・コロナ、ポスト・コロナの比較を行い、各国で実施されているパネル調査とも連携することで、コロナ禍が人々の生活・就業等に与える影響を明らかにすることが可能である。
|