2023 Fiscal Year Annual Research Report
Kiri-origami: origami structures induced by kirigami
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22H04954
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
岩瀬 英治 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70436559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘 知宏 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50586740)
尾上 弘晃 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30548681)
斉藤 一哉 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (40628723)
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Project Period (FY) |
2022-04-27 – 2027-03-31
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Keywords | 折り紙 / 切り紙 / フレキシブルデバイス / self-folding / Kiri-origami構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、課題を3つの柱に分けて研究を遂行した。1つ目の柱は「(A) 切り紙構造が誘起する折り紙構造(Kiri-origami構造)の学理の創出」であり、本研究課題の学術的な側面の研究である。2つ目の柱は「(B) Kiri-origami構造を用いたデバイスの製作手法および評価手法の確立」であり、本研究課題の工学的な側面の研究である。3つ目の柱は「(C) Kiri-origami構造デバイスの社会実証」であり、本研究課題の産業応用的な側面を担う研究である。 具体的には「(A) 切り紙構造が誘起する折り紙構造(Kiri-origami構造)の学理の創出」に関しては、舘グループではラティス構造に「パラレルモード」「スキューモード」の2種類のモードがあることを特定すると共に、モード切り替えを利用し材料の性質がスイッチできることを示し、斉藤グループではキヌガサダケを規範としたAuxeticな展開をするパターンとその設計法を提案した。「(B) Kiri-origami構造を用いたデバイスの製作手法および評価手法の確立」に関しては、岩瀬グループでは自己折り誘起デバイスの製作手法として把持条件を工夫したKiri-origami構造の折り上げ方法を提案した、尾上グループではDNAを使った新規な製作手法のための準備研究を行った。「(C) Kiri-origami構造デバイスの社会実証」に関しては、Kiri-origami製法によるハニカムコア構造の製作方法を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画の通りかそれ以上に、切り紙構造が誘起する折り紙構造の解析や製作、評価を行うことができたため。また、個々のグループでの研究が進んだだけではなく、それぞれのグループの強みを生かした協働研究の成果が得られ、協働研究の内容での査読有国際学会への採択等、当初の計画以上の成果を得たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度に引き続き、Kiri-origami構造の学理創出や設計手法の構築、社会実装を目指した製造手法の確立のための研究を実施する。
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