2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
がん細胞における可塑的染色体動態制御の病理学的意義
Project/Area Number |
22H04996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Broad Section I
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
広田 亨 公益財団法人がん研究会, がん研究所 実験病理部, 部長 (50421368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 武彦 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (90501106)
サンペトラ オルテア 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50571113)
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Project Period (FY) |
2022-04-27 – 2027-03-31
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Summary of the Research Project |
本研究は、「染色体構造の変動が、がんの悪性度に寄与するか」という問いを設定し、染色体不安定性による異数体化を示しても増殖する実験的神経系がん幹細胞を対象に、そのゲノム学的解析情報を超解像度顕微鏡解析により細胞核に投影する手法をはじめ独自の解析法を駆使して、細胞増殖を促進する染色体構造の変化を解明することを目指すものである。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
がん細胞で20世紀当初から認識されている染色体異数化が、どのようにしてがんの悪性度を高めるかという未解明の課題を独自の先駆的手法で解明しようとする独創的で学術的意義の高い取組である。本研究により、「細胞生存には有害とされる染色体異数体化が、がんでは悪性化を促進する」という異数体パラドックスのメカニズムの一端を解明することができれば、がん生物学のみならず広く細胞生物学への貢献や波及効果が期待される。
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