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2022 Fiscal Year Research-status Report

The Research on the spreding of Japanese thought to the West centering on Dogen's Shobogenzo

Research Project

Project/Area Number 22K00058
Research InstitutionKomazawa University

Principal Investigator

石井 清純  駒澤大学, 仏教学部, 教授 (30212814)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 何 燕生  郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00292186)
角田 泰隆  駒澤大学, 仏教学部, 教授 (60259033)
頼住 光子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (90212315)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords道元 / 正法眼蔵 / 禅 / 行仏威儀
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、4月13日(木)より『正法眼蔵』「行仏威儀」巻を題材に読書会を開始した。その後は、原則として隔週の木曜日22時より、Google Meetを用いたオンライン読疏会を継続し、2023年3月16日まで、22回にわたり開催した。
読書会の形式は、多くの行数を読み進めるものではなく、言葉のひとつひとつを、著者道元の特徴的用法も踏まえながら吟味してゆくものであり、読み進められた分量は,「行仏威儀」巻全体の4分の1程度であった。しかし、具体的な討論の中で、多くの新知見が見出されている。なお、その内容はすべて録画し、Google Driveに保存している。
開催時間が,日本時間の夜間であるのは、海外との時差を勘案したものである。よって、海外の研究協力者も毎回参加している。参加者の国籍も、日本、米国、中国、イタリア、フランス、ドイツ、チェコ、リトアニア、ロシア(2022年度は参加せず)と9カ国にわたり、専門分野も仏教学・禅学・倫理学・言語学と多岐にわたっている。かかる研究者が同一のテキストを題材に活発に議論を行っており、まさに学際的かつ国際的な日本思想研究が行われる場となった。また、その議論が、翻訳に依らず、日本語原典に基づいて行われていることは特筆すべきであろう。
なお、『正法眼蔵』の翻訳は、研究分担者の何が中国語訳を完成しており、英訳も、研究代表者が委員長を務めるプロジェクトで2023年度内に完成する予定である。また参加者それぞれに母国語への翻訳を、この読書会での議論をもとに進めている。
2023年度も,引き続きこの読書会を継続しつつ、最終年度の国際シンポジウム等の対面開催に向けて準備を進めてゆきたいと考えている。、、、

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

読書会を、原則隔週で開催するという当初の計画は,年間22回の読書会でおおむね達成できている。その内容を録画し、アーカイブ化する作業も順調である。、

Strategy for Future Research Activity

現在読み進めている『正法眼蔵』「行仏威儀」巻を継続して読み進める。目標としては、巻全体を読み終えることであるが、その目標のために拙速なることは避け、十分な議論を行っていきたいと考えている。
定期的な読書会は、世界各地からの参加者に対応するため、引き続きZoomを用いたオンライン開催となる。
現在、それぞれの専門分野での知見が、かなり蓄積されている状況にある。海外の研究協力者は、それをもとに、『正法眼蔵』のそれぞれの母国語への翻訳も進めている。かかる個々の活動に加え、2023年度は、検討内容を公開する方策についても検討を進めてゆく。この作業は、来年度の最終年度における活動へと繋がるものである。

Causes of Carryover

次年度使用額が発生した主たる理由は、COVID-19の影響により、対面での研究会が開催できず、それにより旅費交通費の支出が予定額を下回ったこと我上げられる。
この研究は、海外の研究者との交流を主眼に置いているため、読書会はオンラインで行っているが、その成果の分析方法や記録のアーカイブ化などについては、日本在住の研究者が中心となって進める形を予定したいが、それもオンラインで行う形となっていた。
繰り越した額については、コロナウィルス感染症が5類に移行したことから、昨年度に行えなかった対面での開合を多めに設定することによって支出してゆきたい。

  • Research Products

    (9 results)

All 2023 2022

All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 『正法眼蔵』「仏性」巻訳註(八)2023

    • Author(s)
      角田泰隆
    • Journal Title

      駒澤大学仏教学部研究紀要

      Volume: 81 Pages: 45~66

  • [Journal Article] 脳に静寂をもたらす 2人のスズキと坐禅入門 : 鈴木大拙、鈴木俊隆とマインドフルネス2022

    • Author(s)
      石井清純
    • Journal Title

      プレジデント

      Volume: 60-14 Pages: 14~18

    • DOI

      10.11501/2802352

  • [Journal Article] 鈴木俊隆の禅思想と伝統宗学 : 曹洞禅の北米展開の基盤として2022

    • Author(s)
      石井清純
    • Journal Title

      印度学仏教学研究

      Volume: 71-1 Pages: 221~227

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 第1章 仏教の自然の捉え方とその表現 --道元を視座として2022

    • Author(s)
      頼住 光子
    • Journal Title

      Journal of Integrated Creative Studies

      Volume: 2022 Pages: 1~22

    • DOI

      10.14989/278213

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 日僧道元与『法華経』2022

    • Author(s)
      何燕生
    • Journal Title

      第二回国際天台学:天台と東アジア世界国際学術研討会論文集

      Volume: 1 Pages: 437~455

  • [Journal Article] 論道元と如浄的修証思想異同2022

    • Author(s)
      何燕生
    • Journal Title

      天童と東アジア世界国際学術研討会

      Volume: 1 Pages: 219~233

  • [Presentation] 鈴木俊隆の禅思想と伝統宗学 : 曹洞禅の北米展開の基盤として2022

    • Author(s)
      石井清純
    • Organizer
      日本印度学仏教学会 第73回学術大会
  • [Presentation] 中国学としての中国禅宗史研究―京都大学を事例としてー2022

    • Author(s)
      何燕生
    • Organizer
      日本宗教学会第81回学術大会
  • [Presentation] 論道元と如浄的修証思想異同2022

    • Author(s)
      何燕生
    • Organizer
      「天童与東亜世界」国際学学術研討会
    • Invited

URL: 

Published: 2023-12-25  

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