2023 Fiscal Year Research-status Report
改宗イスラーム教徒の聖典クルアーン解釈-現代西洋におけるその宗教認識-
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22K00081
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
大川 玲子 明治学院大学, 国際学部, 教授 (50434189)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | イスラーム / クルアーン / 聖典 / アメリカ / ムスリム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に基づく成果が、2024年5月に『聖典クルアーンの思想』(筑摩書房)の第五章「改宗者ムスリムとクルアーン翻訳」として刊行されることになっている。内容は、アメリカでの改宗者ムスリム調査とクルアーン翻訳の歴史・現状についての分析を論じたものである。 この論考は、昨年8月にアメリカでの1年間の研究調査を終えて帰国し、その成果をふまえて日本で執筆したものである。 本研究課題の一部を早い段階で世に発表することができたため、今後はその全体像をまとめる段階に入ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年夏に、アメリカでの一年間のサバティカル研究を終えて、日本に帰国した。その後、アメリカで得た知見やデータの整理を行った。その成果を上述した形で発表することができたため、研究のプロセスが順調に進んでいると認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に基づく書籍の刊行を検討しており、今後はそれをふまえて準備することになる。 これまでに得た知見・データを総括、さらに補充することで、アメリカにおけるムスリムの改宗とクルアーン翻訳のダイナミズムを論じ、ここから、アメリカのダイバーシティの功罪について考察する予定である。
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Causes of Carryover |
前倒しで支出したため。円安が急激に進み、アメリカでの研究調査に予定以上の費用が必要となったことが理由である。
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