2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00128
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
羽鳥 隆英 熊本県立大学, 文学部, 准教授 (70636026)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 新国劇 / 澤田正二郎 / 九州圏 / 地域性 / 近代性 / 宗教性 / 幕末維新劇 / 剣劇 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)羽鳥隆英「ビデオ機器、時間、世界観:NHK大河ドラマ『花神』(1977年)と地域性」(大石学・時代考証学会【編】『明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証』[勉誠出版、2023年])を通じ、幕末維新劇と地域性の問題を議論した。 (2)羽鳥隆英「新国劇と櫻坂46」(笠原章[元・新国劇]演出・主演『大阪人情・殺陣師一代』[大阪ABCホール、2022年12月]公演筋書)を通じ、近代の新国劇と現代のアイドルグループの結束性の問題を議論した。先行の熊本県立大学文学部日本語日本文学科「研究者紹介・羽鳥隆英」を展開した議論である。 (3)羽鳥隆英「東映剣会は鬼殺隊の夢を見るか?:映画『阿修羅城の瞳』試論」(第14回京都ヒストリカ映画祭[京都文化博物館フィルムシアター、2022年10月30日])を通じ、新国劇に発端する剣劇の現在性の問題を議論した。尚、映画祭番組表の講演者欄に並記された大石学(時代考証学会会長、東京学芸大学名誉教授、日本芸術文化振興会監事)は本講演に無関係であり、羽鳥隆英の単独講演である点を付記する。 (4)熊本県立大学文学部『徳冨蘆花サミット:もっと知ろう徳冨蘆花』(熊本県立大学大ホール、2022年11月20日)を通じ、澤田正二郎と宗教性の問題に鑑み、徳冨蘆花と宗教性の問題を議論した。 (5)時代考証学会第13回シンポジウム『時代劇メディアのなかの近代偉人:歌舞伎からテレビドラマまで』(明治大学駿河台キャンパス、2022年11月26日)司会を通じ、幕末維新劇と幕末維新史の相関性の問題を議論した。 (6)地域紙『九州日日新聞』等を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究構想当時の想定に比し、早期に脱コロナ禍が進行した為、研究教育全体に再計画の必要性が生じた。京都の映画祭講演、東京のシンポジウム司会等、越境的な研究発信を行い得たのは喜ばしいが、熊本県内の地域紙調査等に一定の遅滞が生じた点は否めない。コロナ5類化に鑑みつつ、研究成果を最大化すべく、最善を尽したい。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍5類化に鑑み、研究全体の均衡を図りつつ、越境的な調査を積極的に遂行したい。現在は戦間期の新国劇と国際港湾都市・神戸の相関性を巡る研究報告を準備中である。
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Causes of Carryover |
残額が僅少の為、次年度配分額と合算の上、活用する計画である。
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Research Products
(1 results)