2022 Fiscal Year Research-status Report
design museum studies-necessity of foundation and international comparison
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22K00236
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
暮沢 剛巳 東京工科大学, デザイン学部, 教授 (80591007)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | デザインミュージアム / デザイン資源 / キュレーション / ICOM / ミュージアムの定義と使命 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度にあたる2022年度(令和4年度)は基礎調査と資料収集を中心に活動を進める予定であったが、いくつかの研究実績を上げることができた。最初に挙げるのが、2022年7月に開催されたシンポジウム「デザインミュージアムのヴィジョン」における研究発表である。報告者は、神奈川大学人文学研究所とデザイン史学研究会が共同で主催したこのシンポジウムに準備段階からかかわり、「ICOM職業倫理規定と日本のデザインミュージアム」と題する発表を行ったほか、企画や他のパネリストの人選なども行った。このシンポジウムの報告は2023年度にデザイン史学研究会の機関誌に発表される予定である。 また11月には、日本デザイン団体協議会(D-8)が主催する展示会「ジャパンデザインミュージアム構想 池袋街中まるごとデザインミュージアム」の展示を監修し、講演会での発表を行った。 研究成果の出版に関しては、6月に出版した単著『ミュージアムの教科書‐進化する博物館と美術館』では全10章のうち1章をデザインミュージアム論に費やしたほか、9月に出版した共著『図説デザインの歴史』でもデザインミュージアムを念頭に置いた詳説を執筆した。 コロナウイルスの感染拡大による渡航制限もあって、当初は現地(プラハ)での参加を希望していたICOM(国際博物館会議)総会への出席がオンライン参加となるなど、初年度の海外調査は難しい状況であったが、年度末近くになってオランダでの現地調査の機会を得た。 デザインミュージアムの研究に当たっては、ミュージアムの定義を考察する理論的な側面と、その実現を目指すための社会的な活動の側面があるが、2022年度にはその両面において一定の業績を上げることができた。2年目に当たる2023年度は、以上の成果を踏まえて、引き続き精力的に活動していく所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究業績は概要に記した通りであり、おおむね順調に進展しているといえる。合わせて、文献調査と資料収集も継続的に行っているが、こちらも今のところは順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の研究はおおむね順調に進展したが、コロナウイルスの影響で移動に制限があり、ICOM総会への参加がオンラインになるなど、国内外への出張が十分に行えなかったことは反省点である。本年度は、移動制限が緩和されたことに伴い、前年以上に精力的に国内外各地において関連施設の展示を詳しく調べる現地調査を行う予定である。もちろん、デザインミュージアムについて様々な観点から記録された文献調査も継続して行っていく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの影響で移動制限があり、当初現地に行く予定であったプラハのICOM総会をオンライン参加に変更するなど、計画通りの出張が行えず、旅費の一部を次年度に持ち越すことになったため、次年度未使用額が生じた。 2年目に当たる2023年度は、複数回にわたる国内外調査を実施し、前年度の未使用額と本年度の予算を使用する予定である。
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