2022 Fiscal Year Research-status Report
ニュージーランドのマオリ文学の重層的構造についての考察
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22K00398
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
澤田 真一 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (30250624)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ニュージーランド文学 / マオリ文学 / キリスト教 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、当初の予定通りニュージーランドでの研究および資料収集を行った。概要は以下の通りある。 1.ニュージーランド南島:ダニーデン (3月17日~3月20日) 15日に青森空港から出発し、シドニー空港、クライストチャーチ空港を経由して17日にダニーデンに午前7:15に到着した。その日のうちに協定校であるオタゴ大学を訪問し、日本語学科のハルコ・スチュワート先生と異文化理解と交流について、Paola Voci先生とはポストコロニアリズムについて、Hayashishita先生とは異文化と言語の関係についてお話をし、ニュージーランドのポストコロニアル文学研究について多くの示唆をいただいた。 ダニ―デン滞在中は、オタゴ大学、Dunedin Public Art Gallery、University Book Shop、Paper Plus、Whitcoulls等で研究に必要な資料や書籍を収集した。 2.ニュージーランド北島:オークランド 20日の夜にオークランドに到着した。21日にはニュージーランド海洋博物館でキュレーターのJaqui Knowlesさん、地元で活躍する日本人芸術家Kazu Nakagawaさんとお会いして、ポストコロニアル社会の重要なテーマの一つである「移住」について意見を交換した。在日ニュージーランド大使館からの紹介で実現した対談であったため、日本での作品展示の可能性についても話し合った。オークランド滞在中は、オークランド大学とオークランド市民図書館を中心に市内の書店やsecond hand book shopをめぐり、研究に必要な資料や書籍を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ニュージーランド政府が外国人の受け入れを開始したため、当初の予定通りニュージーランドに入国し、約10日間にわたり、研究および資料収集をを行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に実施したニュージーランドでの研究及び収集した資料の分析をに基づいて、論文の作成を進めていく予定である。また、マオリ文学について寄稿している『オセアニアを知る事典』が2023年に出版されることになっている。
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Causes of Carryover |
ニュージーランドでの調査・研究に当初予定していた期間を割くことができなかったためである。もし可能であれば、研究期間中に再度ニュージーランドに赴くことを検討している。
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