2023 Fiscal Year Research-status Report
古典的英語圏児童文学作品の舞台化や映画化作品の現代批評理論に基づく研究
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22K00404
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
吉本 和弘 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (90210773)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 古典的英語圏児童文学作品 / 舞台化や映画化 / 現代批評理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題「古典的英語圏児童文学作品の舞台化や映画化作品の現代批評理論に基づく研究」については、実質的に2022年および2023年度にはさしたる成果をあげることができなかった。それは、2018年に採択されて同時に抱えている研究課題「ヴィクトリア朝期の写真術と文学とラファエル前派主義芸術の関係性に関する研究」(18K00377)が、コロナ禍の影響によって研究が停滞し、3度の延長申請の末、2023年度も並行しておこなっていたことが大きく影響している。2023年度から2024年にかけて、前の課題の成果を徐々に発表しており、こちらの成果を著書としてまとめているところである。 2023年度後半からは文献により19世紀英国の舞台芸術に関しての知識を蓄積することに注力しており、それと並行して児童文学の舞台化作品を実際に調査することについて計画中である。長年研究対象としてきたルイス・キャロルのアリス作品やJ. M. バリの、ラドヤード・キプリングの作品などに焦点を絞り、現代における舞台化、映像化作品について調査をしようとしている段階で、2024年ど夏に英国による状況調査を実施する予定にしている。 研究成果としてはまだ発表できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年に採択されて同時に抱えている研究課題の3年にわたる遅れにより、本研究にはまだ本格的に取り掛かれていない状況である。関係する書籍、文献を集め、読む段階にあり、これから実際の舞台化作品、映像化作品を特定し研究対象を絞り込み、実際の作品の調査等に取り掛かろうとする段階にある。 勤務先の県立広島大学地域創生学部地域文化コースのコース長の任にあることで多忙を極めており、このことも研究の遅れの一因となっている。 結果として本研究については、予定より大幅に遅れていると言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
演劇理論についての文献を収集し演劇理論の知見を蓄積すること、また、専門家の講演などによる知見の蓄積を行いながら、研究対象とする作品とその舞台化、映像化作品を絞り込み、その実質的な調査研究を行おうとしている段階である。
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Causes of Carryover |
2018年に採択されて同時に抱えている前の研究課題がコロナ禍の影響で3年にわたって遅れたことにより、本研究にはまだ本格的に取り掛かれていない状況だった。関係する書籍、文献を集め、読む段階にあり、これから実際の舞台化作品、映像化作品を特定し研究対象を絞り込み、実際の作品の調査等に取り掛かろうとする段階にある。それゆえ、最初の2年間は、わずかに研究用の文献収集以外には研究費をほとんど使用していなかった。 しかしなんとか前研究に一区切りをつける目処が立ったので、今年度は、主として英国や国内における作品の実際の調査を行うための出張旅費として、研究費の使用を計画中である。情報収集や論文執筆のためのパソコンを購入るすことも検討中である。また成果を発表するための学会発表等のための出張旅費としても使用を計画中である。
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