2022 Fiscal Year Research-status Report
The general principles of linguistic changes in Anglophone communities in Japan
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22K00557
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
平野 圭子 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (60341286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 和子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80350239)
松田 謙次郎 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40263636)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 英語母語話者 / 英語 / 言語変化 / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本に長期在留中の英語を母語とする外国人移住者の言語変容を調査することで変化の方向性を明らかにし、「言語変化の一般原則」を理論構築することを目的とする。来日後長期間にわたって在留する英語母語話者のことばが言語/方言接触によりどのように変化し、それがなぜ起こるのかそのメカニズムを解明する。その上で言語変化を予測できる「言語変化の一般原則」を構築する。 本研究の目的を達成するためには英語母語話者が来日した時の言語データと、来日後長期間経過したのちの言語データを比較する必要がある。申請者が2000年に英語母語話者の来日直後に収集した言語データ【第1データ】と、同一話者から一年後に収集した言語データ【第2データ】を比較のために利用する。また来日10年以上経過した英語母語話者複数からも言語データ【第3データ】を収集する。3つのデータを活用することにより各時点の分析結果を実時間で比較することが可能となる。 2022年度は日本の英語母語話者コミュニティですでに収集済みの言語データ【第3データ】を一部分析した。日本に長期間住んでいるアメリカ人とイギリス人の英語母語話者同士による自然談話の分析を行い、「所有を表す英語表現」と「義務を表す英語表現」のバリエーションを検証した。【第3データ】の分析結果を【第1データ】、【第2データ】と比較し、言語変化について考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大により、新たな言語データ収集やそれに続く作業の開始を延期していたが、今年度は作業に着手する予定である。すでに収集済みのデータについては一部分析を行い、言語変化を検証した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は日本の英語母語話者コミュニティでフィールドワークを行い、英語母語話者から言語データを収集する。被験者の条件はアメリカ人かイギリス人の英語母語話者かつ日本に長期間住んでいることで、英語母語話者同士による自然談話の収集をはじめ、社会言語学的インタビュー、言語意識やその他の社会項目のアンケート調査、語彙リスト読み上げなどによるデータ収集を行う。データ収集は申請者の平野圭子(北九州市立大学)と研究分担者の松本和子(東京大学)が担当する。言語データ収集後、収録した自然談話の書き起こし、言語コーパスの作成、言語コーパスや語彙リスト読み上げの調査対象項目のコーディング、インタビュー調査による収集データの整理とコーディング、入力作業を行う。データの分析準備は申請者と松本が担当する。 2024年度から2025年度にかけて、分析対象言語項目の音声分析と統計解析を実行し、言語変化の特徴を明らかにする。音声分析にはPraatを利用し、統計解析にはSPSSを利用する。データ分析は申請者と松本が、統計解析は申請者と研究分担者の松田謙次郎(神戸松蔭女子学院大学)が担当する。 2026年度には、英語話者来日直後【第1データ】と一年後【第2データ】の言語データ、本研究で収集した言語データ【第3データ】の統計解析結果を比較検討し、日本在留の英語母語話者の言語変化のメカニズムと方向性を考察する。以上の作業で得た結果から「言語変化の一般原則」を理論構築する。海外共同研究者のDavid Britain(ベルン大学)を含めて全員で討論を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により新たな言語データ収集を開始できなかったことで、被験者への謝金、自然談話の書き起こし費用、研究補助者に対する謝金の支払い分等が予定金額に達しなかった。未使用分は2023年度のデータ収集・データ整理関連費用に使用予定である。
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Research Products
(3 results)