2022 Fiscal Year Research-status Report
脳損傷者の言語処理に関する実証的研究:特異的な言語運用とその背景要因の検討
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22K00567
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
水本 豪 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (20531635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 将志 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (60711215)
畑添 涼 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (90829558)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脳損傷 / 失語症 / 単語属性 / 文字属性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、脳損傷例が呈する特異的な言語運用について、その出現に関与する言語的・認知的要因を明らかにし、それらの因果関係や回復・予後について検討することを目的とする。そのためには、一般化可能な数のデータを収集する必要があるが、2022年度はアフターコロナの状況を見据えた調査項目の再検討と予備的なデータ収集、症例検討を中心に行った。また、これと並行して、既存の単語属性・文字属性に基づく分析の可能性や新たなデータベース作成について検討を行い、2023年度以降の状況の変化に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初研究初年度に想定した症例集積数に比べ収集データが少ない状況であった。その背景には、研究協力者の退職等があったが、症例集積のスピードが遅れた分、調査項目の再検討を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力施設との調整を引き続き行いながら症例集積を進めていく。また、予備的調査や症例検討で得られた知見については適宜成果を公にしていく予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集が遅れたことに伴い予算の執行計画を少し後ろ倒しにしたこと、さらにはコロナ禍の中で学会等の多くがオンライン開催となり、旅費支出が抑えられたことで次年度使用額が生じた。2023年度は学会等が現地開催に移行していくことが予想されるため、2022年度程の次年度使用額は生じない見込みである。また、2022年度の旅費支出が抑えられたことで、2023年度に購入を予定している機器等について、より高性能のものとすることで、研究を進めやすくできないか検討を進めている。
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