2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00577
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
市村 太郎 京都府立大学, 文学部, 准教授 (10701352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 由貴 (渡辺由貴) 名古屋女子大学, 文学部, 准教授 (10569776)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | コーパス / 近世語 / 対訳資料 / 口語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、既に作成した資料の続編の公開、電子化テキストやデータの追加・校訂等を行うとともに、今後のコーパス化資料や行程の検討を行った。 まず、近世期の口語資料として知られる心学道話のうち、柴田鳩翁著の『鳩翁道話』について、昨年度XMLデータを試作した巻一の状況を踏まえ、研究代表者所蔵の版本を底本として全三巻分を電子化・アノテーションし、コーパス検索ツール『Himawari』対応のデータとして、底本の画像データとともに公開した。 また、以前の研究課題(若手研究「計量的観点に基づく近世後期口語資料の分析と評価」(18K12402))において作成・公開した『古今集遠鏡コーパス』について、文化13年刊行の版本を新たに入手し、既存データとの校訂作業を進めた。先に公開したコーパスの底本には刊行年の記載が見られず、成立年代が不明確であり、ややテキストの評価をしがたい状況であった。この校訂作業を経て刊行年の明確な底本に基づくテキストを作成することにより、『古今集遠鏡コーパス』の、より客観的な研究資料としての利用価値の向上を目指している。また、この校訂作業を進めるのと並行して、データの見直し作業を行い、旧データの誤入力やタグ付けの誤りを正すとともに、全体でのタグ付け方針の統一を図っているところである。 これに加え、『古今集遠鏡コーパス』や同時代の資料を利用した研究を進めつつ、刊行予定である論文の見直しや公刊準備を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は研究機関の変更があり、研究基盤の安定化に時間を要したが、作業の効率化を進めたことや、作業協力者を得られたことにより、比較的順調に研究を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、まずは需要の高い『古今集遠鏡コーパス』の校訂作業を優先して進めつつ、他の資料のコーパス化と公開、またそれらを利用した研究成果の公表を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの流行に伴い、国内外の出張が制限・抑制されたことによる旅費の減少や、研究機関変更による研究環境の再整備の必要性が生じたことにより、支出予定の変更を余儀なくされたため、次年度使用額が生じた。今年度以降は積極的に学会での情報収集や成果公表を行うとともに、人員の確保を行い、計画に即した研究の遂行と成果の充実を図りたい。
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Research Products
(2 results)